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ボトックスは卒中患者も救うらしい

最新の研究によると、おそらくしわを消すことのできるものとして、最もよく知られているボトックスはまた、手足の動きを制御できない卒中の患者の機能回復を助けることができるかもしれないという。

ボトックスまたはボツリヌス毒素A型を繰り返し注射すると、卒中後の患者が痛みなしで服を着たりといった日常の活動が充分できるくらいに機能を取り戻せたと、ノースカロライナ州ウインストンセイレムのWake Forest University Baptist Medical Centerの神経学の教授でありchairmanでもあるAllison Brashear博士は話した。

「ボトックスが重要な機能をはたすのは、明らかです」と、彼女は言う。

Brashear氏は金曜日にフィラデルフィアで行われたAmerican Association of Physical Medicine and Rehabilitationの年次総会で、この結果を発表した。この研究には、ボトックスを開発した会社である、Allergan Inc.から資金が供給された。

Brashear氏によると、ボトックスは過去5年間「適応外使用」で使われていたので、卒中の患者にも使用された。適応外使用とは米食品医薬品局によって承認されなかった目的に対して薬を処方したり、治療を行ったりすることである。

「この研究が取り組もうとしていることは、その治療法の機能的な結果を理解することです」と、彼女は話した。

ボツリヌス毒素A型は、クロストリジウム・ボツリヌス菌という細菌が作り出すたんぱく質の混合物で、食中毒を引き起こすものと同じ毒素を含んでいる。しかし、無菌で精製した毒素はまた、わずかな投与量でアセチルコリンの放出を妨げる。アセチルコリンは、神経細胞から放出される化学物質で、筋肉に収縮するように信号を送るものである。

「私たちは皆、ボトックスが筋肉を弛緩するということに同意します」と、Brashear氏は言った。「この論文から理解しようとしたことは、卒中の患者にとって何を意味するかということです」

Brashear氏のチームは卒中後の筋肉痙縮のある279人の患者の手首、指、および肘の屈筋に注射した。治療は1年にわたる研究の間、少なくとも12週間毎に区切られた。

チームは衛生や衣服を着ること、手足の状態、および痛みを含めて、4つの領域において筋肉の緊張や障害を測定し、患者に最も改善してほしい重要なことを尋ねた。誰も重大な副作用がなく、筋肉の緊張は6週目までに大きく改善したという。

この改善は1年にわたって研究が続けられた。チームは「障害がない」から「重度の障害」まで4つの領域に、4ポイントのスケールを使用し、この研究の終わりに、少なくとも生存者の半分の人が、1ポイント達成、あるいは彼らが最も重要であるとみなす領域において改善した。

ボトックスは、最初1998年に、「弱視」などの目の問題を治療するのに承認された。次に、首や肩の収縮を引き起こす運動障害の治療のためにFDAから許可を得た。そして、それは眉間のしわに対して承認された。

他の研究では、てのひらや足が汗まみれになるなど、他のさまざまな症状に有効な治療法を発見した。

別の専門家は、卒中からの生存者についての新しい研究が、ある臨床医に長い間知られていたことを確かなものにすると話した。

「私は痙縮を起こしている患者に長年それを使用しています」と、ニューヨークのNew York University Medical Centerで、物療医学とリハビリテーションの医師であるTodd Schlifstein博士は言う。

「ボトックスは、筋肉をさらにリラックスさせて無力にし、どこでどれくらい力を与えるかを正確に制御することができるのです」と、彼は話す。

彼は、新しい研究が「ボトックスによって卒中患者の痙縮を減少させることができるという証拠を追加する」と語った。

Brashear氏は、卒中生存者の約1/3の人が痙縮を経験すると見積もる。American Stroke Associationによると、それは少ない数ではなく、毎年米国では70万人が卒中になり、約400万人が卒中からの生存者である。

Schlifstein氏は、卒中の生存者のうち最大10%の人がボトックス注射の利益を得るだろうと見積もっている。

概して、卒中からの生存者で痙縮を経験する人は、神経科医か物療医学リハビリテーションの専門家を受診すると、Brashear氏は話す。その症状は、ボトックス治療を行う根拠があるか否かに関係なく評価することができる。
(HealthDay News - 10月28日)
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