朝食にシリアルを好む女性は、他のものを選んだり、朝食を抜く人よりも、体重が少ない傾向にあると、最新の研究でわかった。
シリアルが直接ウエイト・コントロールに手を貸すかは不明瞭だが、箱に入った多くのシリアルに含まれる繊維質やビタミン類、ミネラル類が役割を果たしているかもしれないと推測される。
また、わからないのは、この潜在的な利益がなぜ女性に限定されるのかということである。一般に、男性では、朝食にシリアルを食べても、朝食を抜いても体重に影響がなかった。
イースト・ランシングのミシガン州立大学のWon O.Song博士らは、雑誌米国食事療法協会で研究結果を報告した。シリアルメーカーのケロッグ社が研究資金を一部提供している。
研究者たちは、1999〜2000年に米国の厚生省職員の行った米国健康栄養調査の結果に基づいて行った。4,218人の成人で調査され、77%の人は朝食を食べる人で、そのうちの22%の人はシリアルを好んだ。
女性では、シリアルを食べた人は、運動や総カロリー摂取量などの他の要素が考慮にいれても、朝食を抜いた女性よりも肥満の人が30%少なかった。しかしながら、朝食に他の食品を好んだ女性は、朝食を摂らない人と同様だった。
Song氏らによると、この研究から、シリアルが必ずしもウエイト・コントロールの助けになると結論づけられるものではないという。それでも他の朝食を食べる人と比べて、シリアルのファンの、より多くの繊維質と、脂肪のより少ないものを食べるという食事のパターンは、より良いウエイト・コントロールにつながると述べた。
加えて、ミネラルは体脂肪を抑制するという研究があるように、牛乳のカルシウムや、シリアル自身の中に含まれるカルシウムは、重要であると指摘する。
他の研究者たちは、朝食を抜いた人が、あとで脂肪で満たされたスナックを食べて埋め合わせをすることで、一層カロリー過多となり、ウエストラインには利益よりも多くの害をもたらすと推測した。
SOURCE: Journal of the American Dietetic Association, September 2005.
(ロイター - 9月7日)
シリアルメーカーが、この研究に資金を提供しているという段階で、
ちょっと怪しいという気もするのだが、一応とりあげてみた。
要は、バランス良く栄養を摂ること、
そして朝食を抜かないということが大事なのだと思う。
とはいえ、男性では特に変化がないというのは一体どういうことなのだろう?