糖尿病の女性において、アディポネクチンと呼ばれるホルモンが、糖の調節に関連しているということが、研究でわかった。
アディポネクチンの血中濃度が高いと、HDLという「良い」コレステロールが増え、炎症を抑制するため、心臓病や脳卒中の危険を減少させるかもしれない。
これまでの報告では、アディポネクチンの量が少ないと、血栓ができる危険性が増し、糖尿病患者における「アテローム性動脈硬化症」を増加させるかもしれないということがわかった。しかし、アディポネクチンの量と、さまざまな新陳代謝のパラメーターとの複雑な絡みあいのため、完全な調査はされなかった。
ボストンのHarvard Medical SchoolのChristos S.Mantzoros博士らは、Nurses' Health Studyに登録された925人の糖尿病の女性で、アディポネクチンの量と、糖コントロール、コレステロールと炎症との関係を評価した。
研究結果は雑誌Clinical Endocrinology and Metabolismに掲載されている。
HDLコレステロール値と身体的活動レベルが上昇すると、アディポネクチンの量は増加した。 対照的に、体重や、LDLの「悪い」コレステロール、および様々な炎症性タンパク質が増加するに従って、アディポネクチンの量は低下した。
これらから、アディポネクチンは、アテローム性動脈硬化症を直接防ぐのに有効であることを示すと結論づけた。(ロイター - 8月18日)
なぜ、糖尿病に限定してあるのかはわからないのだけれど、
とりあえず、運動も必要だということのようだ。