昨日の新聞の広告に、ある本の紹介があった。
タイトルは忘れてしまったが、
牛乳を飲んではいけないというような内容だった。
牛乳を飲むと体に良くないというのは、
昔にも聞いたことがある。
いわゆるベジタリアンの人がよく言う話だと思い、
そのまま聞き流していたが、
また同じことを言う人が出てきたようだ。
とはいえ、何でも気になる方なので、
ネットで検索して調べてみた。
どれも納得のいくようなものはなかった。
動物性のものなので、だめとか、
ミルクは赤ちゃんしか飲まないから大人が飲むべきではないとか、
そんな理由ばかりである。
私の知りたいのは、牛乳が体にどう作用するのか、
医学的にどうなのか、正確な実験データをもとにした
納得のいくようなものである。
実験データといっても、昔の人は牛乳を飲まなかったのに
骨は丈夫だったといったようなものでは証明にならない。
大体、昔よりも現在の方がはるかに寿命が延びているのだから、
もしそういう観点からデータを取りたいのならば、
他のすべての条件を同じにしてからでないと
客観的なデータとはいえない。
他の食材にしても、昔のと現在のとでは
栄養分の含有量が異なってきているので
そういうことも加味したデータである必要がある。
かくいう私は牛乳が飲めない。
乳糖分解酵素がないらしい。
あっても充分ではないようだ。
そのため、特別な牛乳を飲んでいるのだが、
その牛乳を売っている店が極端に少なく、わざわざ買出しに出なければならない。
そもそも乳糖分解酵素は、赤ちゃんのときにはあるものの、
だんだん大人になるにつれ減っていくものだそうだ。
だから、大人になって牛乳が飲めなくなるのは、ごく自然なことだという。
とはいえ、カルシウムやたんぱく質など栄養が豊富なので、
今の私には欠かせないものとなっている。
それなのに、牛乳が体に良くないのだとしたら、
これは大変な問題である。
本当のところは、どうなのだろうか。