読み終えた本に、また面白い記事があった。
ストレスがシグナルになって、
肝臓でアミノ酸と亜鉛から、
抗ストレス物質の「メタロチオネイン」が作られるという。
これは、ストレスに対する感受性を下げて、緊張や不安をやわらげるのだとか。
よって、これが不足すると、ストレスに対する感受性が下がらないため、
うつ状態になったり、
ひどい場合は突発的な暴力行為に走るということになるらしい。
亜鉛は、通常の食事からはなかなか取れないそうなので、
サプリメントを利用するなど、特に注意が必要とのこと。
そしてもう1つ、「セルロプラスミン」という、
銅を含んだたんぱく質は、ストレスによって発生した活性酸素を破壊する。
これは、ストレスがかかると血液中に出てきて、活性酸素を破壊するので
ストレスがかかればかかるほど、血液中の銅の量が増えるということになる。
アメリカの研究では、暴力行為で刑務所に入っている人に、
血液中の銅の濃度が高いという結果が出ているのだそうだ。
また、糖分の取り過ぎが、キレやすくなる原因であるというのは、
昔からよく言われていたことであるが、
インスリンでは間に合わないくらいに、
血糖値が上がることが原因となるようである。
この血糖値を正常に戻すために、アドレナリンが分泌され、
これによって、交感神経は興奮状態になり、
血管の収縮、筋肉の緊張、血圧上昇、イライラ…というのが、
攻撃的になるというメカニズムだそうだ。
ただ、インスリン不足を補うためにアドレナリンが分泌するのはなぜか、
というのがわからないのだが、単なる私の勉強不足か。
血糖を早く消費して正常に戻そうとする、
からだの自然なホメオスタシスだというなら理解はできるが。
とにかくこれらのことから、ミネラルやたんぱく質をバランスよく取り、
ジャンクフードや甘いものはできるだけ避けるのが望ましいということになる。
とはいえ、脳はブドウ糖をエネルギー源として働いているので、
甘いものも適度に必要ではあると思う。
そういう意味では、はちみつにはミネラルも含まれているので、
良いかもしれない。
砂糖代わりに煮物に入れると、味に深みもでる。