やせ薬は、抗うつ薬を服用する人で自殺のリスクを高めると、監視機関が警告している。重いうつ病患者はアコンプリア(Acomplia)を処方してもらうべきではないと、欧州医薬品庁は述べる。 それが昨年6月に公開されて以来、4万人以上の英国人はこの錠剤(一般名リモナバント = rimonabant)で治療を受けた。 治験後、特効薬として認められ、喫煙者が禁煙するのを補助するのと同様に、ダイエットをする人の体重を最高10%減らすのを補助することができることが分かった。 しかし、先月、食品医薬品局(米国で薬を承認するところ)にアドバイスする委員会は、アコンプリアが自殺のリスクを増加させるので禁止するべきだと述べた。 調査でこの薬を服用する120人の患者のうち、2人が自殺し、1人がそのことを考えていたことが分かり、FDAはそれを禁止した。1人の男性は、彼の娘を絞め殺そうともした。 欧州医薬品庁は、この薬がまだ認可されるべきであるものの、処方箋が必要であると話す。 投薬中にうつ病を発症する患者はみな、それを服用するのを止めなければならないと言う。スポークスマンは次のように述べている。「この委員会は、アコンプリアの利益が危険を上回っていると結論づけました」 医師たちは、彼らに更新された処方情報を知らせるために文書が送られます」と、英国の薬監視機関である、Medicines and Healthcare products Regulatory Agencyは、今年6月末までにアコンプリアの影響を受けている患者の318件の症例が分かったと述べている。 David Haslam博士(一般開業医で、the National Obesity Forumの臨床責任者)は、この薬を処方し続けると話す。彼は次のように述べている。「確かに感情の変化が起きますが、私の経験では穏やかで一時的です」 (Daily Mail - 2007年7月20日)