新しい研究のレビューによると、線維筋痛症の患者には、そうでない人々より疼痛域値が低いかもしれないという。 線維筋痛症は、体の特定の点の筋肉の痛みや疲労、睡眠障害、体の特定の箇所に圧痛点のある症状を伴う複雑な痛みの症候群である。その正確な原因は分かっていない。 新しい研究のレビューはthe Annals Internal Medicineで発表され、ニューヨーク大学医学部のAryeh Abeles, MDなどの医者からもたらされた。 Abeles氏らは、1970〜2006年の間に英国で発表された111件の線維筋痛症研究のレビューを書いた。 レビューでは、線維筋痛症でない人々と比較して、線維筋痛症患者は痛覚情報の処理が異なり、特に痛みに敏感な傾向があることを示している。 レビューによると、痛みに対して高められた感度は、中枢神経系(脳及び脊髄)における痛覚情報処理の問題から生じる傾向があるという。 正確にいかにしてそれらの問題が生ずるかは明白でない。線維筋痛症における痛みのプロセスについてさらに学ぶことは、新しい線維筋痛症の治療につながると、Abeles氏らは述べている。 (WebMD - 2007年5月14日)