オランダの研究で、妊娠中の喫煙が新生児の血圧を上げるかもしれないことが分かったという。 この研究は、健康な状態で月満ちて生まれた新生児456人で行われ、約2ヵ月の時に血圧をチェックした。 新生児の母親のほとんど(約80%)は、妊娠中に喫煙せず、また妊娠している間もタバコの煙にさらされていないと報告した。 別の14%の母親は、妊娠している間に喫煙しなかったが、妊娠している間、副流煙にさらされたと話した。残りの6%は妊娠している間、喫煙したと報告した。 妊娠中に喫煙した母親から生まれた新生児は、平均最大血圧(最初の血圧の数値)が、喫煙しなかった母親や、妊娠中副流煙にさらされていなかった母親の新生児よりも5.4ポイント高かった。 これらの調査結果が、新生児の出生時の体重や、母親の年齢、新生児が母乳で育てられたかどうかによって影響されなかったと、研究者たちは述べる。彼らの中に、オランダ、ユトレヒトのUniversity Medical Center Utrechtの大学院生のCaroline Geerts氏が含まれていた。 母親が妊娠中に喫煙したかどうかは、新生児の最小血圧に影響しなかった。それは血圧の2番目の数値である。 妊娠中に喫煙した女性に生まれた新生児が、成長につれて高い最大血圧を持ち続けるかどうかは、はっきりしない。追跡調査が必要であると、Geerts氏らは述べている。 Geerts氏らは、「私たちの調査結果が本当なら、妊娠中の喫煙が早期乳児期における最大血圧に相当な影響力を持っていることを示唆するでしょう」と記述している。 彼らの研究は、雑誌Hypertensionの先発のオンライン版に掲載されている。 (WebMD - 2007年7月30日)