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禁煙補助剤がアルコール依存症にも効く

最近の研究によると、喫煙者が喫煙を止めるのを助けるのにすでに承認されている薬物が、飲酒の抑制に役立つかもしれないという。

何カ月も大量のアルコールを消費するように訓練されたラットは、この薬物の1回投与量を服用すると、飲酒量を半分に減らし、科学者たちは、ヒトでも同じではないかと希望を持っている。

「万能薬にならないでしょうが、現在、有効な治療は3つしかないので、私たちには興味深いです」と、カリフォルニア大学および、エマリービルのSan Francisco's Ernest Gallo Clinic and Research Centerの神経科学者で、この研究のリーダーのSelena
Bartlett氏は話す。「これが4つ目であることを願っています」

この薬物は、バレニクリン(varenicline)と呼ばれ、チャンティックス(Chantix)という商品名でファイザー社によって1年間売り出されたもので、いくつかの方法でアルコール依存症に対する現在の薬物療法より良くなる可能性がある。

最も効果のある利用可能な薬物と異なり、この新薬は食欲を抑えない。そして、ラットが服薬しないと、現在の治療でよくあるように、過度の飲酒にリバウンドするよりもむしろ、治療前と同じだけ飲酒するようになった。

それに、この薬物の有効性は時間の経過につれて他の薬物のように悪化しないようである。多くの薬物がそうであるように、この新薬の90%が肝臓への障害なしに体内から除去されるというもう1つの利点があり、肝臓に対するダメージを大いに減らすだろう。

この研究は、全米科学アカデミー会報で発表されている。

「私は、それが非常に有望であると考えています」と、国立アルコール中毒及びアルコール依存症研究所(the National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism)の臨床部長で、精神科医のMarkus Heilig氏は語る。「私たちの医学の満たされていない需要は実に莫大です。私たちが通常用いる治療は、最も重篤なケースには、それほど効果的ではありません」

バレニクリンにとって非常に幸運なことは、それが既に喫煙に対する薬物としてヒトにおいて安全であると立証されていることです。Bartlett氏は、年内にヒトのアルコール依存症に対して、この薬物の有効性を研究するために臨床試験を始めることを望んでいる。

この薬物はラットで有効のようだが、ヒトでは効果がないかもしれないと、Stanford and Veterans Affairs Medical Centersの精神科医Keith Humphreys氏は話す。

「見込みのあるものが、ヒトのレベルでいい結果の出ないところで、ずっと重視することもできません。治療するのに難しい患者たちです」

それでも彼は、アルコール依存症患者に対する治療が、うつ病など他の病気に対する薬物療法よりもはるかに少ないので、可能性のある新たな治療の研究は大切であるということに同意している。

アルコール依存症患者の約85%は喫煙者でもあり、このことは、両方の物質が脳の報酬回路に影響を与えるので驚くべきことではない。一般的な遺伝子が両方の行動に影響を及ぼすかもしれないことを示す研究がいくつかある。この新薬は、人々がすぐに両方の依存症を断つのを助ける可能性があるかもしれない。

バレニクリンは、アドレナリンやドパミンなどの神経伝達物質を放出したり、記憶や不安、痛みなどの機能を規制する脳細胞の受容体から、ニコチン分子をはずすことによって、タバコへの渇望をコントロールする。ニコチンを妨げることによって、この薬物は、喫煙に関連している報酬を断ち切り、渇望と禁断症状を緩和する。

受容体に作用するアセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質の量を増加させることによって、アルコールのエタノールは同じ受容体に影響を及ぼす。バレニクリンは、細胞からアセチルコリンを阻害することによって、効果を弱める。

アルコール依存症は昔から研究されていると、Bartlett氏は話す。「アルコールを乱用する人々の10%には、有効な治療がそれほどありません」

ニコチン中毒の場合、バレニクリンが行動療法と共に必要であると、彼女はつけ加える。この薬物があっても、治療がうまくいくように、喫煙者はやめることに動機づけられなければならず、同じことはアルコール中毒患者にも言えるだろう。

「私の全体の目的は、軌道に乗ることができるのに充分なコントロールで補助することです」と、彼女は語る。

彼女はまた、より多くの薬物が市場に出れば、強い社会的不名誉を伴う性格の欠点よりもむしろ医療の病気として、アルコール依存症がもっと理解されるだろうとしている。
(Inside Bay Area - 2007年7月10日)
書いた人 hampton | - | - |



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