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アルコールは腎臓癌のリスクを低下させるかも

英国の雑誌Cancerでの報告によると、アルコールの消費は、腎臓癌になるリスクを低下させるかもしれないという。
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大量飲酒は脳卒中のリスクを高める

中国人男性に対する調査で、
大量飲酒が脳卒中のリスクを増加させることが分かったそうです。
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アルコールと腸癌の関係

やはり休肝日というのは必要のようです。
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トランス脂肪はこれまで以上に悪い

トランス脂肪酸に関する新しい研究に関する記事を見つけました。
その作用機序は、記事にあるように、
まさにダブルパンチのようです。
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毎日の炭酸飲料は心臓病を増加させるかも

炭酸飲料に関するニュース記事です。
業界からの反発もあるようですが…。
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低グリセミック負荷の食事はにきびを改善する

最近の研究で分かったことは、血糖負荷の低い食事がいいかもしれないということの、もう1つの理由を示唆している。それらはインスリン感受性を改善するだけでなく、この種の食事は同様ににきびもきれいにするようである。

これまでの研究のデータは、食事の要因(血糖負荷など)がにきびの病因に関係していることを示唆している。そのため、食事の変化はこの一般的な皮膚病の徴候に影響を及ぼすかもしれないと、この研究は仮定している。

高い血糖負荷または高い血中グルコース値(白パンやジャガイモなど)を生じる食品は、血糖の急増を引き起こす傾向がある。逆に言うと、他の炭水化物(繊維質の多い穀類や豆など)は、もっと徐々に変化を引き起こし、低いグリセミック指数を有すると考えられる。

オーストラリア、メルボルンのRMIT大学出身のRobyn N. Smith博士らは、15〜25歳の43人の男性患者でにきびの症状を評価した。彼らは無作為に選ばれ、12週間、低血糖負荷の食事もしくは通常の食事をとった。介入食事は、タンパク質のエネルギー25%と、低グリセミック指数炭水化物45%から成っていた。

この結果は、米国の雑誌Clinical Nutritionの7月号で発表されている。

低グリセミックの食事は、通常の食事と比較して、にきび全体が非常に減少したことと関係があった。そのうえ、低グリセミックの食事は、体重を非常に減らし、インスリン感受性を大きく増加させた。

インスリン抵抗性は体の細胞がインスリンの作用に鈍感になる状態で、通常の量のインスリンに対する体の反応は減る。その結果、このホルモンが体で作用するように大量のインスリンが必要になる。

この研究が、にきびへの血糖負荷の効果の影響を調べるための初めての無作為化比較試験であると、Smith氏らは、指摘している。

「私たちは低血糖負荷の食事の効果を、体重減少のそれから分離することができませんでしたが」と、彼らはつけ加え、この研究結果は、にきびと高いインスリン濃度の関係の仮説を支持する。
(ロイター - 2007年7月20日)
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牛乳を飲むと糖尿病のリスクが減る

1日に1パイント(= 0.551L)の牛乳を飲むと、男性は糖尿病や心臓病から保護されるかもしれないと、イギリスの研究者たちは話す。

乳製品を食べると、メタボリック・シンドローム(その病気になる可能性が増加する兆候の一群)のリスクが減少することを、ウェールズのチームは発見した。

雑誌Epidemiology and Community Healthで発表された、この20年の研究で、メタボリック・シンドロームは死亡のリスクを50%増加させた。

専門家たちは、人々に乳製品を1日当たり2、3人前だけ食べることを勧めた。

45〜59歳の2,375人の男性で行ったカーディフ大学の研究は、高血糖や、高インスリン、高血中脂質、体脂肪が多い、高血圧のうちから2つ以上有するとメタボリック・シンドロームに分類した。

20年の間、食物のアンケートと毎週の食物日誌は、どのくらいの牛乳及び乳製品を男性が消費したか評価するために使用された。

この研究の始めに15%の人がメタボリック・シンドロームを有し、冠動脈心臓障害のリスクが、このシンドロームのない人のほとんど2倍、糖尿病のリスクが4倍だった。

しかし、毎日1パイント以上の牛乳を飲むと、このシンドロームを有する傾向が62%低く、定期的に他の乳製品を食べると、56%低いことが分かった。

乳製品を多く消費すると、そのシンドロームを有する可能性は低くなる。

・健康によい食事

この研究のリーダーであるPeter Elwood教授は、英国における牛乳の消費は過去25年にわたって急に下がっており、健康への影響について懸念していると語る。

しかし、乳製品は健康によい食事の一部であり、その消費が促進されるべきであると、彼は結論づけている。

「この現在のデータは、牛乳や乳製品が健康な食事の型に合致する証拠であると、さらにつけ加えます」

Jemma Edwards氏(Diabetes UKのケアアドバイザー)は、高脂肪乳製品の多量の消費に対して、2型糖尿病を予防することを目指してアドバイスし、バランスのとれた食事や身体活動の重要性を強調した。

「この研究の結果は興味深いものです」

「乳製品は健康で、バランスのとれた食事の重要な部分で、1日に低脂肪の乳製品を2〜3人前食べることを目標にすることを勧めるでしょう」

「1人前は1パイントの牛乳の3分の1、ヨーグルトの小瓶1個、もしくはマッチ箱サイズ1切れのチーズに相当します」

「食事や身体活動で健康な体重を維持することは、2型糖尿病の発症のリスクを減少させるのに大切です」
(BBC - 2007年7月13日)
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ヨーグルト飲料が細菌性下痢を削減する

プロバイオティクスのヨーグルト飲料を飲むと、病院の超強力な細菌のClostridium difficileや抗生物質の副作用に関連する病気を減少させるのに役立つことが、研究で分かったという。

最大4分の1の患者が、病院で抗生物質の治療の副作用のように、C.difficileに関連する下痢など、下痢を経験する。しかし、プロバイオティクス細菌Lactobacillusを含む飲料は、この病気を減少させるのを助け、入院期間を短くし、NHS(国民保険サービス)のお金をセーブするかもしれないと、ロンドンのインペリアル・カレッジの研究者たちは話す。

この研究は、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル誌のオンライン版で発表されている。ロンドンの3病院の50歳以上の人全員の135人を、無作為に2つのグループに分けて行われた。

1つのグループにはActimel(市販のプロバイオティクスヨーグルト飲料 = ダノンから出ているものだそうです)を与え、別のグループには、有効成分の入っていない殺菌消毒したミルクセーキを与えられた。どちらのグループも、自分がどの飲み物を受けたかを知らなかった。

患者は抗生物質治療を受けている間、1日2回飲み物を与えられ、薬物療法が終わった後も1週間続けた。

113人の患者が追跡調査のために連絡を受け、プロバイオティクス飲料を飲んだ人の12%が抗生物質に関連する下痢を発症し、それに比べて他のグループでは34%だった。プロバイオティクス飲料のグループでC.difficileに関連する下痢を発症した人はいなかったが、別のグループでは17%が発症した。

研究者たちは、C.difficile関連の下痢の症状を1つ防ぐのにプロバイオティクス飲料を供給するコストが、60ポンドになると見積もっている。1つの症例を治療するのに4,000ポンドかかる。
(TIMESONLINE - 2007年6月29日)
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魚油は失明を防ぐのを助けるかも

最近の研究で、魚油の豊富な食物を食べると、ある種の失明からの保護を促進するかもしれないということが分かった。

一般的な魚油のサプリメントに含まれるオメガ3脂肪酸の摂取は、マウスでの試験の結果に希望を与えた。

試験は現在、失明の危険のある未熟児で始めることになっている。

この油は、網膜症として知られる目の異常な血管新生と闘うのを助けようとする。

網膜症の症例では、網膜は、酸素が欠乏し、新しい血管新生に拍車をかけるように警急信号を出す。

しかし、その新しい血管は異常増殖し、奇形で漏れやすく増えすぎる。

そのうちにその異常血管は、その支持層から網膜を引き離し、ついに失明を引き起こす。

雑誌Nature Medicineで発表されたこの研究では、オメガ3脂肪酸(日本の食事に匹敵する)もしくはオメガ6脂肪酸(西洋の食事に匹敵する)のいずれかに富む食事をマウスに与えた。

DHAが豊富なオメガ3を食べさせたマウスは、オメガ6を与えたマウスよりも網膜における血管の損失が少なかった。この血管の損失はまた、半分まで減らせた。
(Telegraph.co.uk - 2007年6月25日)
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フォアグラを控える健康的な理由

強制的に餌を食べさせられた鳥のことを考えて、フォアグラを嫌いにならないなら、このニュースはまさにそうするかもしれない。

新しい研究は、太ったガチョウやカモの肝臓で見られる化合物が、アミロイド症と呼ばれる珍しい病気と関連があるかもしれないということを示唆し、この珍味と、アルツハイマー病から2型糖尿病にわたる他のアミロイドに関連する病気の宿主をつなぐ可能性にドアを開く。

研究者たちは、食品が動物におけるアミロイドタンパク質の生成を速めることが、最初に知られた証拠であると話す。アミロイド沈着物の異常な蓄積は、関節リウマチ、2型糖尿病など、さまざまな病気と関連がある。

アミロイドは一般に水鳥で見られるが、その濃度は特に強制的に餌を食べさせられた鳥(フォアグラの生産において使用されるような)で高いと言う。

この結果は、the Proceedings of the National Academy of Sciencesで発表され、フォアグラの食餌を病気になりやすいマウスに規則的に与えると、多くの臓器組織にアミロイドの蓄積が見られ、アミロイド症の発症を促進することが分かった。

「フォアグラを食べることはおそらく、遺伝的に罹りやすくない人には、病気を引き起こしません」と、ノックスヴィルのテネシー大学の研究者Alan Solomon, M.D.はニュースリリースで話す。「おそらく、アルツハイマー病や、糖尿病、関節リウマチなどアミロイド関連の病気の家族歴をもつ人々は、汚染されるかもしれないフォアグラなどの食品を消費することを避けるべきです」

フォアグラと病気の関連を示唆することを別にして、研究者たちはこの結果がまた、クロイツフェルトヤコブ病のような他のプリオンもしくは異常タンパク関連の病気が、影響を受けた動物性食品からヒトに感染する可能性を高めると述べる。

しかし、研究者たちはこれらの結果が単に予備的であり、これらの関連性をはっきりと証明するためにさらに多くの研究が必要であると語る。
(WebMD - 2007年6月20日)
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食物の化学物質が記憶を向上するかも

チョコレートやお茶、ブドウ、ブルーベリーから見つかった化学物質はマウスの記憶を改善することができるということが、研究で分かったという。

Salk Instituteのこの研究は、エピカテキンがヒトでも作用するかどうか調べるための更なるテストにつながるだろう。

雑誌ニューロサイエンスで発表されたこの研究は、特に運動と組み合わせると、脳の血流を改善することが示唆された。

しかし、栄養士たちはチョコレートが脂肪や砂糖分が高いと警告しており、それはどんな潜在的利益も元に戻すかもしれない。

これは、ある食物に含まれるフラバノールという化学物質と健康効果の関係を発見した最初の研究ではなく、他の研究では心血管系の健康は食事にそれらを含むことによって改善されると主張している。

チョコレート会社のMarsで働いていたHenriette van Praag博士によって導かれた研究者たちは、典型的なエサを与えたマウスと、エピカテキンで補われたエサを与えたマウスを比較した。

各グループの半分のマウスは、毎日2時間車輪を走らせ、それから1ヵ月後、水槽の中で板を見つけるように訓練された。

運動してエピカテキンの食事をしたマウスは、他のマウスより長く、板の位置を覚えていた。

運動をせずに、エピカテキンのエサを与えられたマウスも、程度は少ないものの、記憶が向上したことを示した。

・ヒトでの研究

特別食のマウスは、より成熟した脳神経細胞と一緒に、脳の特定の部分で、血管の大きな増加があるように見えた。

van Praag博士は次のように述べる。「論理的な次のステップは、高齢の動物における記憶及び脳の血流に関してエピカテキンの作用を研究することで、それからヒトで、軽い運動と組み合わせて行います」

the US National Institute on AgeingのMark Mattson博士は、次のように述べる。「これは重要な前進です。というのは、それが記憶向上効果のある一つの天然化学物質であると同定するからで、運動と食事のサプリメントを組み合わせることで脳機能を最適化することが可能かもしれないことを示唆します」

しかし、the British Nutrition Foundationのスポークスマンは、フラボノール類の豊富な食事がヒトに有益であるという証拠がある一方、しばしばエピカテキンのようなフラボノールそれ自体で与えたとき、目につくメリットはなかったと語る。

彼女は次のようにつけ加える。「私たちはできれば少量のチョコレートと一緒に果物や野菜の豊富な食事をはっきりと勧めますが、1日に5本のバーを食べれば、あなたを太らせるばかりで、記憶において目に見える改善がないでしょう」
(BBC - 2007年5月30日)
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アップルジュースが喘息を予防するかも

アップルジュースをたくさん飲む子供たちは喘息を発症しにくいかもしれないという。

the European Respiratory Journalで発表されたthe National Heart and Lung Instituteの研究は、リンゴと肺の健康をつなぐ最新の研究である。

少なくとも1日に1回アップルジュースを飲んだ子供たちで喘息になったのは、月に1回未満しか飲まない子供たちの半数だったことが分かった。

新鮮なリンゴそのものを食べることでは、はっきりした結果は出なかったと、この研究で結論づけた。

この研究はロンドンのグリニッジ地域で5〜10歳の子供で調べられ、彼らの両親に、子供の果物の摂取や、罹患した症状についても尋ねた。

アップルジュースの消費と、実際に喘息と診断される機会が減ることとの間に関連性が見出されなかったものの、喘鳴と、ジュースを飲むこととの間のつながりはとても強かった。

喘鳴の症状の出現は、子供で喘息のリスクが増大しているという最も重要なサインの1つであるが、その症状を有する人の多くは結局病気と診断されない。

月に1回未満の子供と比較して、少なくとも1日に1回バナナを食べている子供たちで、類似しているものの弱い効果が見られた。

・安価な解決

このアップルジュースは、新鮮なアップルジュースである必要はなく、濃縮物から作られる長期保存のジュースでも効果があった。

このプロジェクトを導いたPeter Burney博士は、リンゴの中の『植物化学物質(フィトケミカル)』(フラボノイドとフェノールの酸など)が、喘鳴や喘息の重要な特徴である気道の炎症を鎮めるのを助ける可能性があると語る。

リンゴそのものを食べることと、喘息の症状が減少したこととの間の関係は、すでに成人で行った他の研究で分かっているが、これらの子供たちの間で現れなかった理由がはっきりしないと、彼は話す。

「濃縮したアップルジュースとバナナの予防効果を確かめるために、更なる研究が必要です」と、彼は言う。

アバディーン大学の英国喘息の研究者であるMike Thomas博士は、この研究がリンゴの予防効果の更なる証拠であると話す。

先週発表されたこの大学の研究では、妊娠中にリンゴをたくさん食べた女性が、まだ生まれていない子供たちが後に喘息になることから保護していることを示唆している。

彼は次のように述べている。「抗酸化剤やビタミンの豊富な健康的な食餌療法が喘息によいという証拠が、いくつかあります。これも、我々が健康的な食餌療法を奨励すべきもう一つの理由です」
(BBC - 2007年5月28日)
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オメガ3とビタミンDは目の病気のリスクを下げる

まぐろや鮭などのオメガ3脂肪酸の豊富な魚をたくさん食べると、進行した加齢黄斑変性のリスクが減るかもしれないということが、新しい研究で分かったという。

この研究結果は、雑誌Archives of Ophthalmologyの5月号で発表されている。

この雑誌の同じ号の2つ目の研究では、ビタミンDの血中濃度が高い人々で、初期の加齢黄斑変性(AMD;米国の高齢者で失明する最も一般的な原因)のリスクが減少するかもしれないということが分かったという。黄斑(網膜の後ろに位置する)が時間とともに悪化して、AMDが生じる。

最初の研究は、1992〜1998年に登録したときに60〜80才だった4,519人で行われた。彼らの目にAMDがあるかどうか調べるために検査し、彼らの食習慣についても尋ねられた。

研究者はAMDの徴候のない1,115人の人とそうでない人(新血管形成(重篤な)AMDのある658人を含む)で比較した。

「食事の総オメガ3長鎖高度不飽和脂肪酸摂取量(ドコサヘキサエン酸(DHA)として)は新血管形成AMDと反比例していました」と、この研究の著者が記述している。DHAは、網膜に影響を及ぼすと考えられている脂肪酸である。

「魚の消費が高いのもまた、新血管形成AMDと反比例していました」と、著者は記述している。

彼らは、1週間に二人前(4オンス)以上の中程度の魚を食べたり、または中程度の魚をあぶったり焼いたりして一人前食べると、進行したAMDに対するリスクが低下すると話す。

オメガ3脂肪酸は網膜の血管機能を正しく確実にして、そのうえ炎症を減らし、エネルギーバランスを維持するのを助けるかもしれないと、研究者は言う。

2番目の研究では、米国の研究者たちがAMDの人の11%を含む7,752人で調べたところ、「血清ビタミンD濃度は初期のAMDと反比例したが、進行したAMDではなかった」ことが分かった。

ビタミンDの血中濃度が最も高い人は、ビタミンD濃度が最も低い人よりも初期AMDのリスクが40%低かった。

ビタミンDが炎症を抑えたり、網膜での新しい血管の成長(ある種の目の病気の型の原因となる)を防ぐことによって、AMDのリスクを減らすかもしれないと、研究者たちは述べる。
(HealthDay News - 2007年5月15日)
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聴力損失を抑制する栄養の組み合わせ

マグネシウムとビタミンA、C、Eを一緒に摂ると、騒音由来の聴力損失を予防するのに役立つかもしれない。

このように、the University of Michigan's Kresge Hearing Research InstituteのColleen Le Prell, PhDら科学者たちは話す。

これまでのところ、Le Prell氏のチームは、モルモットにおいて、騒音由来の聴力損失に対して、この栄養混合物を使った実験のみを行った。

しかし、このモルモットの実験の結果は、「ヒトの試験に対する強制的な理論的根拠」を提供すると、研究者たちは記述している。

このレポートは、Free Radical Biology & Medicineで発表される。

オスのモルモットの4つのグループで研究した。各グループは、1日1回、6日間次の治療のどれかを行った。

・マグネシウムとビタミンA、C、E
・マグネシウムを含まず、ビタミンA、C、E
・マグネシウムのみ
・塩水(プラセボ)

最初の治療後1時間経ってから、モルモットは5時間ずっと120デシベルの騒音にさらされた。

the National Institute on Deafness and Other Communication
Disorders (NIDCD)によると、120デシベルは、救急車のサイレンと同等の大きさである。

85デシベル以上のどんな騒音にも長くさらされることで、徐々に聴力損失を引き起こしうると、NIDCDは述べている。耳栓や他の特別な耳用マフを身に着ければ、騒々しい環境での聴力の保護に役立つかもしれない。

モルモットはその騒音に一度だけさらされた。騒音に続いて割り当てられた治療を5日間毎日決まった量を与えられた。

騒音にさらされてから5日間経って、モルモットに聴力試験を受けさせ、耳を検査した。

マグネシウムやビタミンA、C、Eの組み合わせの治療を受けたモルモットは、騒音由来の聴力損失や耳の損傷の量が最も少なかった。

他の3つのグループのモルモットは、聴力の利益はなかった。マグネシウムやビタミンA、C、Eは、騒音由来の聴力損失を予防するのに一緒にするのが一番よく作用すると、研究者たちは記述している。

この研究では、騒音にさらされる前に与えられた治療が、騒音曝露の後に与えられた治療より重要であるかどうか分からない。

研究者たちは、栄養剤の組み合わせが、騒音にさらされてからのみ与えられても、聴力損失を減少させるかもしれないと推測しているが、この研究はその理論の実験を行わなかった。

ミシガン大学は、騒音由来の聴力損失の予防に、栄養剤の組み合わせを使用することに対して、特許を有している。

この研究者たちの1人であるJosef Miller, PhDは、ミシガン大学及びスウェーデンのKarolinska Instituteにあるthe Center for hearing and Communicationに属し、OtoMedicineと呼ばれる会社の創設者であり、社長である。この会社では、ビタミンとマグネシウムの治療を開発している。
(WebMD - 2007年3月30日)

関係ないですが、信号待ちをしている間、
すぐそばでマイクを使って選挙演説をしていたのですが、
不快をはるかに超える異常な音量に耳がどうにかなるのではと思いました。
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ブルーベリーは腸の癌を捕らえる

米国の科学者は、大腸癌を予防するのに、ブルーベリーが良いかもしれないと信じている。

主要な成分(プテロスチルベン = pterostilbene)は、天然の抗酸化剤で、がんの成長の引き金となるフリーラジカルと呼ばれる高活性分子を一掃する。

ブドウや赤ワイン中に同様の抗酸化剤が既に特定されていると、the American Chemical Societyは聞いている。

他にマウスでの実験で、プテロスチルベンが血液中のコレステロールを下げるのにも良いかもしれないことが示唆されている。

・ベリーは良い

ラトガース大学と米国農務省の研究者たちは、錠剤にこの化合物を入れることを提案した。

一方で、Lead authorのBandaru Reddy博士は、この研究で、より多くのベリー、「特にブルーベリー」を食事で摂る必要性が分かったと話す。

発がん性の薬剤を与えてからプテロスチルベンを摂取したラットは大腸の前がんが他のラットよりはるかに少なかった。

ブルーベリーの化合物は大腸の炎症や細胞分裂の割合も低下させた。両方ともがんの危険因子であると考えている。

直腸がんの正確な原因は分からないが、この病気は飽和脂肪やカロリーの高い摂取に関係がある。

Reddy博士らは、プテロスチルベンがコレステロールのような脂肪濃度を下げることによって、この過程を逆にすることができるかもしれないと信じている。

専門家は、がんや他の病気から守るために、たくさんの果物や野菜(少なくとも1日当たり5 portions(= 人分?)を食べることをすでに勧めている。

また、プテロスチルベンはクランベリやスパークルベリー(sparkleberries)、こけもも(lingonberries)、ブドウに含まれる。

Cancer Research UKのEd Yong氏は話す。「プテロスチルベンがラットの大腸がんのリスクを低下させることができましたが、同じことがヒトで起きるかどうかは明らかでありません」

「さらなる研究で、この化学物質ががんと闘う役割を有するかどうかはっきりするでしょう」

「さしあたり最も良い忠告は、特定の『スーパーフード』を当てにするよりもむしろ健康的で、バランスのとれた食事を摂ることです」と、彼はつけ加えた。
(BBC News - 2007年3月26日)

途中の"portion"、それによって量が決まってくるものの、
何を意味するのか結局分かりませんでした。
ブルーベリーなんて、そんなに食べられるものではないので、
そんなに極端な量であるとは思えませんし…。
いずれにしても、いろんな食材をバランス良く食べるのが一番ですけども。
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口腔ケアのニュース

ウサギの実験で、オメガ-3脂肪酸の副生成物は、歯周病の不健康な影響から動物を保護するのを助けた。

ボストン大学の研究者たちは、エイコサペンタン酸(EPA)由来のレゾルビンE1(eicosapentanoic acid-derived Resolvin E1 = RvE1)の局所適用が、軟組織の炎症や、歯周病に関連する骨の損失と同様の破壊を予防するのを助けたと話す。

このチームは金曜日にオーランドでのAmerican Association for Dental Researchの年次総会でこの研究結果を発表した。

この結果は、炎症が歯周病の治療において良いターゲットであるかもしれないということを示唆すると、研究者たちは話す。

レゾルビンはオメガ-3脂肪酸の生物学的活性型生成物の新しい系統で、炎症の過程の天然の調節装置である。

ボストンのグループは、歯周病が、関節炎など、炎症が組織の損傷を引き起こす他の慢性の炎症性疾患と似ていると指摘した。

現在、口腔衛生と定期的なデンタルケアは、プラークをコントロールして、歯周病を予防するのに使用される。けれども、この研究の論文著者たちによると、プラーク・コントロールは高い炎症反応の影響を受けやすい人々の歯周病を予防するのには十分でないかもしれないという。
(HealthDay News - 3月10日)

一方で、24日付の記事に掲載されているイギリスの研究によると、オメガ-3を含む魚を食べたり、サプリメントを摂取することが心臓病の予防にいいという証明はまだできていないとのこと。
この報告自体は、25日付のBritish Medical Journalに掲載されているそう。
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赤ワインが歯周病を予防するかも

今日はどうにかPCを起動することができたので、以前に訳したままになっていたのを紹介します。
歯周病に対する新しい兵器に乾杯。赤ワインが、歯茎を健康で強く保つのに役に立つかもしれないという。

この結果はこれまでのところ試験管内の実験で証明されていたが、カナダの科学者のチームは、赤ワインやブドウの種にある抗酸化作用物質が、歯周の問題を防止する抗炎症剤効果を有すると信じている。

「私たちの発見は、赤ワインのポリフェノールに強力な抗酸化作用の特性があることを示します」と、ケベック市のUniversite LavalのFatiah Chandad博士によって導かれた研究者たちは結論づける。彼女のチームは金曜日にオーランドで行われたAmerican Association for Dental Research (AADR) annual meetingで、この結果を発表した。

専門家たちは、アメリカ人の80%以上が、歯肉炎として知られる比較的軽いものから、歯周病として知られる、より重篤なものまで、何らかの歯茎の病気を有すると見積もられるとしている。歯周病(「歯の周囲」を意味する)は、良くない口腔衛生につながる。歯を持続的にコーティングするプラークに存在する細菌に関する慢性的な感染である。

「私は赤ワインの成分がこの口腔内の細菌の作用を制限することができると楽観的です」と、Chandad氏は話す。

AADRによると、21〜50歳の間のアメリカ人の約15%は、この最も厳しい歯周病にかかっている。50歳以上の成人では、65%が影響を受ける。

喫煙者や、糖尿病患者、そしてステロイドや、経口避妊薬、ある種の抗癌剤を服用する人は、歯周病を発症するリスクが高く、しばしばはっきりした危険なサインがない。

そして、歯周病の作用は口からさらに広がるかもしれない。最近の研究では、重篤な歯茎の感染に伴う炎症や免疫反応もまた、歯周病患者に糖尿病や、心臓病、出産異常のリスクの増加を引き起こすかもしれないということがわかったという。

けれども、ケベックの研究者たちは、マウスの細胞サンプルで行われた実験室における研究で、ポリフェノールとして知られる赤ワインで発見された抗酸化物質が、細菌に関するひどい歯茎の炎症を抑制するのに役立つかもしれないということが明らかになったと話す。

炎症は細菌などの存在に対する免疫システムの自然な応答であり、不運にも、その反応はまた、「フリーラジカル(遊離基)」と呼ばれる有害な分子の生成を促進にも関わるという。

あまりたくさんフリーラジカルが生成されると、だんだん歯茎が弱くなっていく。その結果、炎症や出血を起こし、次第に組織や骨が破壊され、結局歯を1本ないしはそれ以上を失うことになる。

しかし、Houde氏や同僚たちは、少なくとも試験管内のテストで、赤ワインのポリフェノールがフリーラジカルの生成を遅くするのに、細胞レベルで鍵となるタンパク質を阻害することを発見した。彼らは、赤ワインの抗酸化物質の作用が歯周病と闘うのに役立つ兵器となるかもしれないと推測する。

とはいえ、すべての人に、歯周病と闘うために1杯のCabernetを急いで飲む準備ができているというわけではない。バッファローのニューヨーク州立大学School of Dental Medicineで口腔生物学の著名な教授であるRobert Genco氏は、この研究結果はまだ予備的なものであると強調する。

「試験管内で行った抗酸化物質のこれらの実験は一般的に、後に動物や人間で実験する際に、ムラのある結果を与えると言えるでしょう」と、Genco氏は述べる。

彼はビタミンEや、ビタミンCやベータカロチンなどのポピュラーな抗酸化物質の消費が、医学界によって健康に良いと予想されてきたほどではないということがわかったという最近の研究に言及した。

「多くの抗酸化物質がヒトで実験されてきたものの、それほど効果的ではありませんでした」と、Genco氏は強調する。「非常に失望したため、私たちは非常に慎重でなければなりません。したがって、この研究はおもしろい最初のスタートですが、現在、ヒトにおける臨床試験が鍵です」

Chandad氏は、さらなる研究が必要であることに同意したが、これらの早期の結果が動物や人間で再現されることに楽観的であると話す。彼女のチームは既にこの研究を始めており、まず動物で、続いて、ヒトで試験を行うとしている。
(HealthDay News - 3月10日)
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グレープジュースは脳の老化に良い

ラットを用いた研究で、抗酸化作用の豊富なコンコルド・グレープジュースが、老化する脳を柔軟に保つのを助けるかもしれないということがわかったという。

この研究は、グレープジュースメーカーのWelch Foods Inc.によって一部資金を供給されるたが、寿命の終わりに近い成熟したラットを含んでいた。研究者たちは、そのげっ歯動物で短期記憶や神経活動スキルを測定するように設計された一連のテストを行った。

「コンコルド・グレープジュースは、試験動物の認識力やいくつかの運動神経の能力を高めるように見えました。多くのテストでは、非常に改善し、あるいは改善に向かう傾向がありました」と、lead researcherで、タフツ大学のエイジングにおけるU.S. Department of Agriculture Nutrition Research Centerで神経科学のチーフをしているJames Joseph氏は準備された声明で発表した。

「私たち住民が年をとっても、精神的かつ肉体的な能力を維持する方法を、私たちは絶えず探しています」と、Joseph氏は述べる。

「確かにこれらの実験室での動物研究は予備であり、はるかに多くの研究が必要ですが、天然の食事で抗酸化物質をたくさん摂取することが、多くの見解から良いということがわかっています。そして、コンコルド・グレープジュースを飲むと、老化で精神的かつ肉体的に衰退するのを遅らせる助けをする可能性があるように思われます」

この研究結果は雑誌Nutritionの3月号に掲載されている。
(HealthDay News - 3月3日)
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オメガ-3は気分に良い効果をもたらすかも

魚などに含まれる、心臓の健康に良いオメガ-3脂肪酸は、行動や気分、個性に対して元気づけるかもしれないということが、新しい研究でわかった。

ピッツバーグ大学の研究者たちは、オメガ-3多価不飽和脂肪酸の血中濃度が低い被験者たちが、他の人たちよりも衝動的になったり、悲観的になったり、軽〜中程度のうつ病の症状が報告される傾向があることがわかった。

けれども、オメガ-3脂肪酸の血中濃度が高い被験者たちは、より活発であることがわかった。

この研究結果は、このほどデンバーでのAmerican Psychosomatic Society meetingで発表された。

「これまでの多くの研究では、オメガ-3のレベルが低いとうつ病性障害や、双極性障害や、統合失調症、依存症、注意力欠如障害などの臨床的に重大な状態につながりました」と、精神科のCardiovascular Behavioral Medicine Programで博士課程終了後の研究者であるSarah Conklin氏は準備された声明で発表した。

「しかしながら、これらの関係が、健康な成人にも起こるということを示す研究はほとんどありません。この研究は、サケのようにオメガ-3の豊富な食物を食べたり、または魚油のサプリメントを摂取したりといった、オメガ-3の摂取が、人々の気分にどんな効果を増加させるのか調べる今後の研究に対して門戸を開けます」と、Conklin氏は話す。
(HealthDay News - 3月4日)

この前、オメガ-6についての記事を紹介しましたが、
こちらはオメガ-3なので、お間違えなきよう。
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ココアが薬になるまでまだまだかかる

研究で、ヒトの癌や心血管障害を予防の助けになりうるということが示唆されているにも関わらず、ココアの成分から薬物療法が得られるのはまだ数年先であると、食物及び産業の専門家がこのほど発表した。

その化合物はフラボノイド類として知られており、チョコレートの中や、他に野菜や緑茶、赤ワインなど多くの製品の中にも見つけられる。

研究で、フラボノイド類は、血管がより効率的に働くのを助けることができるということが次第にわかってきて、高血圧や、卒中、糖尿病など多くの病気に対する治療の可能性が増している。

しかし、ワシントンのココア会議に出席した専門家によると、薬学界の大物たちがこの研究結果に気付き始めている一方で、この技術に何百万ドルも投資するのをしぶり、この研究の投機の本質は多くの会社を離れているという。

ココアの研究で、M&M'sや3 Musketeers candyのメーカーであるMars株式会社と協力しているハーバード・メディカル・スクールの薬学教授のNorm Hollenberg博士は、「まだ、約束していません」と話す。

すぐに彼らや株主の利益になるような他の研究に「現在(製薬会社は)非常に多くのお金を費やしている」と、Hollenberg氏は語る。

このところ、未加工のココアはフラボノイド類(特にflavanolsとして知られているフラボノイド類のクラス)の源として広く認識されている。

個人的に所有しているMars社は、ココアのflavanolsの特性をコピーする何百個もの化合物を開発する研究に1000万ドル以上を投資している。

「ココアflavanolの化学知識から製剤ができるまでに、最も早くて7〜10年かかるだろうと私は考えます」と、Mars社のチーフである科学者Harold Schmitz氏はロイターに語った。

製品を市場に出すために、Schmitz氏は、Mars社が薬物を開発するのにかかるであろう数億ドルもの費用の分担を助けるために、いくつかの大手製薬会社と話をしているという。

彼は、Mars社がパートナーを見つける時期や、話をしている相手について言及することを断った。

「この技術が棚上げにならないように確実にするために、良いパートナーとパートナーシップを始めるのに良い時期はいつになるか?」と、Schmitz氏は言う。「私たちはそれを行うのに急いでいないのはたしかです」

Mintel International Group(ロンドンをベースにした研究を行う市長調査の会社)によると、アメリカ人は1年に31億ポンド以上、1人当たり11.7ポンド食べている。

多くの人はポピュラーなミルクチョコレートの種類を好むが、研究で健康上の利益の可能性を解明されてから近年、ブラックチョコレートへの消費者の関心が高まっている。

このほどHollenberg氏によって発表された研究で、パナマの近くにある列島に住んでいるKuna Indiansは毎日flavanolの豊富なココアを大量に消費していることがわかった。Kuna人は、パナマ本土に住んでいる人よりも心臓病や癌で死亡する人が少なかった。

それでも、医師や科学者たちは、Hollenberg氏たちの研究結果に基づいて、患者たちにココアを飲むことを勧めていない。栄養学者たちは、脂肪や砂糖、カロリーの高いチョコレートの摂取を制限するよう、消費者に促している。
(ロイター - 2月10日)
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ヘルス・チップ:緑茶は癌を予防するか?

最近の研究で、緑茶が、前立腺癌や乳癌といった、あるタイプの癌を予防に役立つかどうかについて、矛盾した結果が出たと、米食品医薬品局(FDA)は話す。

2つの研究によって、緑茶が乳癌の危険性を減少させなかったことがわかったものの、より限定的な研究では減少させるかもしれないということがわかったという。

同様に、前立腺癌に関する1つの研究で、緑茶が危険性を減少させなかったことがわかったが、2番目の「より不十分な」研究では、減少させたことがわかったと、政府機関は話している。

2005年6月にFDAは、緑茶がヒトの癌の危険性を減少させることができるという科学的証拠はまだないという声明を発表している。
(HealthDay News - 1月30日)
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魚油は癌を予防しないかも

70万人以上の患者で行った研究のレビューによると、心臓病の危険性を減少させる効果があるとみなされた魚油は、おそらく癌を予防しないだろうという。

研究者たちは30年にわたって患者を追跡調査を行った38件の研究データを調べたところ、オメガ-3脂肪酸にほとんど癌予防がないことがわかったという。いくつかの研究で、乳癌や前立腺癌、肺癌のリスクの減少が幾分みられたものの、それらの研究は、比較的小規模で決定的ではなかったと、この研究論文の代表執筆者であり、Rand社とGreater Los Angeles Veterans Affairs Healthcare Systemの研究者である、Catherine MacLean博士は話す。

「オメガ-3脂肪酸には他に健康上の効果がないというわけではなく、ただ癌のリスクを減らさないというだけです」と、MacLean氏は語る。

しかしながら、このレビューが、この問題に関する最後の言葉となるとはかぎらない。食餌療法が癌において役割を果たすことが知られており、研究者たちは観察的研究を評価し、それはたいてい情況証拠を提供する。

見直された研究は、魚油を、錠剤と食事の両方で、11種類の癌(乳癌、大腸癌、肺癌、前立腺癌など)において行われた。

この38件の研究は非常に雑多なもので、異なるグループで行われ、魚油の消費量も異なるので、魚油が癌の危険性を減少させるかどうか、決定的な結論を提供するものではないと、Harvard's Brigham and Women's HospitalのJulie Buring氏(この研究には関わっていない)は語る。

「可能性があるかどうかは言えません」と、Buring氏は話す。「言えることは、今この時点で私たちにはわからないということです」

この研究は、雑誌American Medical Associationで発表された。

オメガ-3脂肪酸は、サケや、イワシ、サバなどの、黒っぽくて脂身の多い魚に豊富に含まれる。それらは、主に心臓疾患を予防に役立つと考えられており、癌ではなく、American Heart Associationのガイドラインでは、心臓病の予防のために、1週間に魚を少なくとも2皿勧めている。

いくつかの研究では、魚油が心血管機能を改善し、トリグリセリドと呼ばれる血中脂質の濃度が下がった。

いくつかの動物研究で、また、魚油も癌の危険性を減少させるかもしれないということがわかったが、人では証拠はそれほど明確ではなかった。魚の消費の多い、日本などの国ではたしかに癌の率が低いため、関係があるように思われる。

アメリカ癌協会は、部分的なタンパク質源として魚を勧める。というのも、赤身肉に多量に含まれる飽和脂肪をそれほど含まないためである。ある科学者たちは、飽和脂肪が、前立腺癌や大腸癌の危険性を増加させるかもしれないと考えている。

Colleen Doyle氏は、社会の栄養及び身体的活動のディレクターであるが、この新しい研究が「魚についての最終的なメッセージを変えないでしょう」としている。

心臓病は国(米国)の主な死因なので「魚は癌の危険性を減少させないかもしれませんが、それでも食事で取るのは重要です」と、Doyle氏は話す。
(Associated Press - 1月25日)
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塩素処理された飲料水

飲料水における塩素処理の副生成物への長期曝露は、あるタイプの白血病(慢性骨髄性白血病(CML))のリスクを高めるが、慢性リンパ性白血病(CLL)や他のタイプのもののリスクは減らすように見えるということが、新しい研究でわかったという。

この調査結果は、アメリカの雑誌Epidemiology(疫学)で発表され、686人の白血病の症例と、3420人の似ているが影響されていない「対照群」を比較した、住民をベースにした研究に基づいている。彼らは30年以上にわたって飲んでいた水質の情報がわかっている。被験者は、20〜74歳のカナダの居住者だった。

1Lあたり40マイクログラム以上の高い濃度で、塩素処理の副生成物であるトリハロメタンへの長期にわたる曝露は、CMLのリスクを72%まで上げたと、カナダのSainte-FoyにあるInstitut National de Sante PubliqueのPatrick Levallois博士と同僚たちは述べる。

対照的に、その長期被曝がCLLのリスクを40%削減したことがわかった。

さらに、分析から、塩素処理の副産物に曝露される時間が増加するにつれ、さまざまな「サブタイプ」の白血病のリスクが減少したことがわかったと報告している。

「総トリハロメタンとブロモジクロロメタンはCMLの病因で特に重要であるかもしれませんが、塩素処理で殺菌してできた副生成物のCLLにおける保護作用の可能性はまだはっきりしていません」と、この論文著者は結論づけている。「無作為の誤りか、バイアスのかかった選択で、これらの結果を説明することができるかもしれません」と、彼らは話す。

SOURCE: American Journal of Epidemiology, January 15, 2006.
(ロイター - 1月16日)

これはあくまでもカナダでの研究結果です、念のため。
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ホモシステインが多いと骨に悪い

血中のアミノ酸のホモシステイン濃度の高い女性は、骨密度(BMD)が低くなるリスクが増加すると、ヨーロッパ人の研究者たちは報告する。「私たちの研究結果は、ホモシステインが骨の健康に重要であるという証拠が増加しているものに加えます」と、ノルウェーのベルゲン大学の、論文の代表執筆者であるClara Gram Gjesdal博士は、ロイター・ヘルスに語った。

「人々が長生きするにつれ、骨粗鬆症の増加するというのは、公衆衛生上の主な問題です」と、彼女は話す。「私たちの研究で観察されたささやかな関係が原因であるなら、葉酸塩や他のビタミンBの摂取でホモシステイン濃度が下がるので、公共の健康には大切かもしれません」

5,300人以上の中年〜年配の男女の住民の群からのデータを使用し、研究者たちは、総ホモシステイン濃度が、中年〜年配の女性では腰のBMDに逆比例していることを観測したが、男性ではみられなかった。

ホモシステイン濃度の高い女性は、ホモシステイン濃度の低い女性と比べて、BMDが2倍近く低かった。

さらに、高ホモシステイン濃度は、喫煙や、身体的活動、ビタミンDとカルシウムの摂取、エストロゲンの使用などの交絡因子を調整してから、女性の骨粗鬆症を予測した、とGjesdal氏は話す。

Gjesdal氏は、昨年発行された2件の「流行を仕掛けた記事」で、総ホモシステイン値が男女の骨粗鬆症の骨折に対する危険因子であることを示したことに言及した。ホモシステインの最も高い四分位数(測定値を小さい順に並べたときの,小さい方から4分の1目の値)の被験者は、3つ目の低い四分位数の人と比較すると、骨粗鬆症になるリスクが約2倍高かった。

高いホモシステイン値が「女性で骨粗鬆症になるのに修正可能な危険因子」であるかもしれないと、論文著者たちは結論づける。「ランダム化された試験で、ビタミンBサプリメントがBMDや、骨折のリスクに影響するかどうかを調べる必要があります」と、Gjesdal氏はつけ加えた。

SOURCE: Archives of Internal Medicine, January 9, 2006.
(ロイター - 1月13日)
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しょうがは癌のケアにスパイスを加えるかも

長年、ジンジャエールやしょうが湯は、吐き気や胃痛に対する民間療法に使われてきた。現在、研究者たちは、しょうがが化学療法を受ける癌患者と同様の症状(標準的な制吐薬を試した後でさえ生じる)を予防することができるかどうかを調べている。

「私たちは、この研究の被験者たちが、この研究に参加しているのが全体的に非常に幸福で、この治療に満足していると言うのは逸話であると知っています」と、一般診療科の研究者であるSuzanna Zick氏は準備された声明で発表した。

「私たちは、それが何を意味しているのかまだわかりません。それが、しょうがが本当に何かを良い作用をしているのを意味することを願っています。また、この研究中に服用する他の薬を減らせると感じたと話す被験者が数名います。それがプラセボ(偽薬)効果なのか、あるいはしょうがのおかげなのか、この研究が終わるまで待たねばなりません」と、Zick氏は話す。

これまでの研究から、しょうがが乗り物酔いや術後の回復、妊娠に関連する吐き気を調節するのを助けたことがわかっている。

しょうがが吐き気の制御を助けると思われる3つの主な方法があると、Zick氏は言う。主な成分は、gingerolと呼ばれる物質で、抗酸化物質として作用する強力なフリーラジカル分子である。gingerolは消化管で作られる酸化生成物を減少させる。酸化生成物は吐き気を引き起こすことがあるのだ。

しょうがにも血管拡張作用があり、これにより温かくなると説明される。そしてまた、それは吐き気を引き起こす胃のセロトニン受容体を阻害する。

Zick氏は、新鮮なしょうがの根が最も効果的な療法であると話す。彼女は、新鮮なしょうがを買って、おろしたり切ったりして食物に加えることを勧めている。名前にしょうがのついている食物や飲み物が、実際にしょうがを含むとは限らないと、彼女は述べる。

「人々は、多くの製品、特に最近のジンジャエールは、合成されたしょうが、もしくは本物のしょうがのほとんど入っていないもので作られていることを本当に知っておく必要があります。ですから、本当に薬の効果が欲するなら、実際にしょうがが含まれている商品であることを確認しなければならないでしょう」と、Zick氏はアドバイスする。
(HealthDay News - 1月13日)
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野菜のタンパク質は血圧を低下させる

野菜のタンパク質をたくさん摂取する人々は、血圧が低い傾向がある。

このイギリスの研究結果は、Archives of Internal Medicineの1月9日号で発表された。

Imperial College Londonの研究者たちは3〜6週間にわたって4ヵ国の40〜59歳の4,680人から血圧のデータを集めた。この研究の被験者の飲食についての情報もまた、尿のサンプルと共に集められた。

この研究によって、より多く植物性タンパク質を食べた人々は、少なく食べた人々よりも血圧が低い傾向があることがわかった。これまでの研究と対照的に、この研究では総タンパク質摂取量と血圧とのつながりがみられなかった。

植物性タンパク質が血圧にどのように影響を及ぼすかはっきりしないものの、研究者たちは、アミノ酸(タンパク質に含まれている)が役割を果たし、マグネシウムなどの野菜の他の成分が、血圧を下げるように、アミノ酸と相互に作用するかもしれないと話す。

「高血圧や、それに関連する慢性病の予防において、私たちの結果は、たくさんの野菜の食事が健康なライフスタイルの一部であるという、現在勧められていることと一致しています」と記述している。

「植物性タンパク質の摂取と血圧との間の因果関係の決定的な確認は、ランダム化で制御した試験からの、さらなるデータ、特に構成しているアミノ酸の血圧への効果に関してのものを待ちます」と、彼らは述べた。
(HealthDay News - 1月10日)
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デトックス

科学者たちは話す。
「デトックス(解毒)」をやめなさい。
水道水を1杯、夜早めに飲むこと。

1月になるたびに、健康とライフスタイル・セクターは、さらに多くの製品や、自分達を浄化、解毒し、回復するように設計した習慣を発明する。これらの産業は現在、何千万ポンドもの価値がある。イギリスの一流の科学者や臨床医たちから一般市民への新年のメッセージは以下の通りである。

「お金を節約すること。1杯の水道水を飲み、七面鳥サラダを食し、良い睡眠をとること!

私たちの身体には、自分で『解毒』するメカニズムがある。胃腸は、バクテリアや多くの毒素が体内に入るのを防ぐ。有害な化学物質が体内に入ると、肝臓は並はずれた化学工場として働き、通常は自身の化学物質で合成して、腎臓によって排泄されるようにする。その結果、肉体は自分自身を解毒する。肉体は普通の水道水によって再び水和され、一晩眠ることでリフレッシュされる。

これらの過程は、「デトックス」の錠剤を飲んだり、「デトックス」の靴下を履いたり、「デトックス」のもので体を巻いたり、イラクサの根(Nettle Root)を食べたり、ハーブの抽出物や「酸素処理した」水を飲んだり、特別な「デトックス」の食事をとったり、他に勧められる製品や習慣によって生じるものではない。それらは無駄遣いであり、私たちの身体や栄養、化学物質が実際にどのように働くかに混乱をまねく。

科学者のデトックスの見解に関する次の概要は、化学者たちが増加しているライフスタイル産業に対する関係を説明するのを支援するSense About Scienceによって構成されるイニシアチブから作成されている。


科学者や臨床医からのコメント

「私たちの身体は、私たちがお祭りの季節に摂取するかもしれないすべての嫌なものを非常にうまく排除します。高級なビン詰めの水を飲んだり、ハーブティを少しずつ飲むことによって排除の過程を早くすることができるという考えが一般的にありますが、これは実にナンセンスです。実際、デトックスの食事やサプリメントの多くは、それほど良くはありませんし、それらは適切なテストを受けていません。これらの代替療法は現在、天然の毒物が含まれるために、化学者が調べているところで、2006年は化学物質についての現在の主張の多くや、健康が都市の神話ほど晒されていないことがわかるでしょう」
  John Emsley博士、化学科学者、ポピュラーサイエンス作家スペード

「人々が処女降誕に関する聖書の話を信じているか否かに関係なく、クリスマスの間に宗教的な熱意をもって受け入れられている神話が、他にもたくさん一般に流布しています。これらの中に、肉体が日常生活の間、有害化学物質を蓄積することがあり、1年に1回、しばしばクリスマスの不摂生のあとに、不可思議な解毒の方法で毒を消す必要があるという考えがあります。流行しているデトックスには、多くの方法がありますが、1つの例が、どんな合理的な証拠もないにもかかわらず、魔法を信じる(あるいはお金を支払う)人々の許容です。この傾向は私たち皆を心配させるべきものです」
  Martin Wiseman教授、Southampton大学、人間栄養額の客員教授クローバー

「デトックスの食事や製品は毒にはならないかもしれない。恐らくあなたの財布に対して以外は。どちらも、それほど良くありません。あなたの自然な生体機能は、有害物質を取り除くのに効果的で、これらを高めるために行うことはほとんどありません。忍耐や適切な食事は、解毒製品やサプリメントにまさります」
  Paul Illing博士、特許を受けた科学者(Chartered Scientist)、毒物学者で王立化学学会特別研究員に登録王冠

「多くの人々が1年のこの時期に遭遇するであろう最も毒性のある化学物質の1つはアルコールです。けれども、もしあなたがほとんど致命的な量のアルコール(私は勧めないが)を飲んだとしても、あなたの肝臓は、デトックスの錠剤の助けなしで、36時間できれいにするでしょう。病理学者として私は、1年のこの時期に、デトックスの食事が肝機能を幾分改善するであろうという主張に失望させられます。道楽が一区切りついてから肝臓を助けるためにできる唯一のことは、アルコールを飲むのを止め、再水和するために水を飲むことです」
  教授Colin Berry卿、ロンドン、クイーンメリー、病理学名誉教授植物

「『デトックス』はずっと使用されている無意味な用語です。そして、それは定義されていないので、それが作用するかどうか、あるいは作用していなかったかどうかを話すのは不可能です」。
  Ursula Arens、British Dietetic Associationの登録栄養士読書

「普通の水道水は飲んだだけ良いです。多くがナチュラルウォーターの恵みで作られていますが、すべての水は、私たちがそれを飲むことができるように処理される必要があります。また、瓶詰めの水に含まれるミネラルが少ないか多いかで、飲む際にどんな効果があるかという確証もありません」
  Kevin Prior、水と廃水の化学物質の科学者クローバー

「あなたがパーティーで不摂生をして、あなたがベストを感じないことがあるかもしれません。治療は? 夜の良い睡眠、正常な食事、そして大量の水です。不摂生は適度な生活によってのみ返済することができるのです。特別なデトックスの食事や製品は、この過程を急がせるための作用は何もないでしょう。化学者たちは1月に発表された、これらのすべてのデトックスの主張を暴くのにうんざりします」
  ジョン・ヘンリー教授、ロンドン、St Mary's Hospitalの臨床毒物学者ダイヤ
(Sense About Science - 1月3日)

これは、イギリスのサイトの記事である。
他にも何人ものコメントがあるが、キリがないので、途中まで。
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牛乳不耐性はヤングアダルトではめったにない

胃腸障害を伴う若年成人(ヤングアダルト)の兆候は、牛乳のせいかもしれない。 ある種のアレルギー反応が関わっているかもしれないが、通常は牛乳に対する不耐性が原因ではないと、フィンランドの研究者は報告する。

これまでの研究で、ヘルシンキのFoundation for Nutrition ResearchのLaura Paajanen博士たちのチームは、学童における胃腸障害が、時々牛乳に対する不耐性によるものであるという証拠を発見した。彼らは、ヤングアダルトで同様の不快の原因を解明するために現在の調査を行った。

研究者たちは、16〜21歳の827人の若い男性と女性で、食物に関連する胃腸障害の症状について調査を行い、続いて、そのような症状を報告した49人と、そうでない29人で詳細な検査を行った。

被験者の約10%の人は、前の年にひどい胃腸症状があったことを報告し、通常食物に関連するものだった。被験者全体の24%の人は、牛乳が胃腸の不快感を引き起こしたと話し、13%の人は牛乳を飲まなかった。

研究者たちが、胃腸症状のある人々のサブグループに、牛乳や、プラセボで豆を含む飲料を飲ませると、彼らは、テストを完了した23人の被験者のうちの2人に、牛乳に誘発された症状を発見した。47人の被験者のうちの4人は、乳糖不耐症に関連する遺伝子を持っていた。

しかしながら、胃腸障害を有する被験者では、小腸内や血中の、免疫システム活性のマーカーが、高いレベルを示した。自己免疫に関連する遺伝子を持つ症状のない人たちの約2倍もあった。

この研究結果は、ある種の食物に対するアレルギー反応が、そのような胃腸症状を引き起こすかもしれないが、牛乳が原因であることはめったにないということを示唆すると、研究者たちは報告する。

Paajanen氏と彼女のチームは、乳糖不耐性であるという誤った信念で乳製品を避ける人々が、重要な栄養が摂取できないという危険性があるかもしれないと述べる。

SOURCE: American Journal of Clinical Nutrition, December 2005.
(ロイター - 12月14日)
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コーヒーは肝疾患のリスクを減らすかも

コーヒー、紅茶は、アルコールを飲み過ぎたり、太りすぎていたり、あるいは血中に鉄が多すぎる人に起きる深刻な肝臓の損傷のリスクを減少させるかもしれないという研究結果がこのほど報告された。

1万人近くで行った研究で、1日に2杯以上のコーヒーか紅茶を飲んだ人で、慢性肝疾患を発症した人は、毎日1杯未満しか飲まなかった人の半分であることがわかった。

National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases and Social & Scientific Systems, Inc.(糖尿病や消化管、腎臓疾患、社会科学システムの国際機関?)によって行われたこの研究は、コーヒーは、ウイルス性感染症のように、他の原因で発症する肝疾患のリスクのある人々に対しては保護作用をしなかった。

「すぐにも、患者に、コーヒーや紅茶をもっと飲むように勧めて、私たちの研究結果は、慢性肝疾患を発症するリスクの高い人たちに、そのリスクを減少させる実用的な方法を提供することが可能です」と、この研究を導く助けをした、Constance Ruhl博士は話す。

「また、この研究結果が肝疾患の進行を研究している研究者たちに導きを与えることを願っています」

American Gastroenterological Association journal
Gastroenterology(米国胃腸病学協会の雑誌胃腸病学)の記述で、Ruhl氏たちは、カフェインが鍵を握っているようだと述べている。

彼らは、コーヒーや紅茶の摂取を評価し、約19年間追跡を行った政府の調査の9,849人の被験者の記録を分析した。
(ロイター - 12月4日)
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カフェインは脳の記憶センターを活性化する

脳のスキャンで、コーヒーを飲む人の多くが既に知っていることを確証する。カフェインは彼らを元気にする。

コーヒーや紅茶、ソフトドリンク、チョコレートに含まれるカフェインは、脳が支配する短期記憶や注意力の領域を刺激すると、オーストリアの研究者たちはこのほど発表した。

2杯のコーヒーに含まれるのと同量のカフェインを摂取した15人の被験者の脳で行った機能的磁気共鳴画像装置のスキャンで、ワーキングメモリが位置し、注意力を制御するanterior cingulum(前部帯状束)にある前頭葉で活性を高めたことがわかった。

「カフェインの働きが、態度の変化と同調する脳の異なった部分での神経活動において増加することが観察できます」と、オーストリアの研究者で、Medical University InnsbruckのFlorian Koppelstatter博士は話す。

カフェインなしで12時間過ごした被験者と、タバコ中に発見されたもう1つの興奮剤であるニコチンなしで4時間過ごした被験者が、100mgのカフェインの摂取してから実験をすると、文字の順番をよく覚えることができた。短期記憶テストでの反応時間も向上した。

Radiological Society of North Americaの年次総会で発表された研究によると、カフェインは世界で最も広く使用される興奮剤であるという。世界のカフェインの1日当たりの消費量は平均76mgで、1杯半のコーヒーに等しい。米国では、1日あたり平均消費量が238mgで、4杯半のコーヒーに相当する。
(ロイター - 11月30日)
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良いバクテリアを毎日摂取すると病欠が減る

プロバイオティクスとして知られる、有益なバクテリアを毎日一定量摂取する労働者は、プラセボを与えた人たちほど、病欠しなかったと、最新のスウェーデンの研究でわかった。

プロバイオティクスはヨーグルトや他の発酵食物に含まれている。それは健康効果を多く持つことがわかっている。例えば、胃腸の病気を防いだり、免疫システム機能を高めるのを助ける。

Tetra Pak Occupational Health and Safety ABのPy Tubelius博士たちは、プロバイオティクスの1つLactobacillus reuteriが、呼吸や胃腸の感染症で病欠することを防ぐのを助けるかどうか調べるためにこの研究を行った。

この会社の262人の従業員から、80日間毎日、L.reuteriを含む飲み物を飲む人と偽薬の飲み物を飲む人をランダムに選んだ。合計181人の労働者が研究を完了した。

偽薬を飲んでいた87人の労働者の3分の2の約26%の人は、このプロバイオティックを飲んでいた労働者の11%の10人と比較して、この研究の間に病欠した。夜勤の労働者27人のうち33%の9人と比較して、プロバイオティックを飲んでいた26人は誰も病欠しなかった。

交代勤務の従業員は、胃の病気や風邪など病欠をするような短期的な病気になる傾向が強いと、Tubelius氏たちのチームは、雑誌Environmental Healthで述べている。

プロバイオティックが病気を予防するのを助けるメカニズムは明確ではないものの、免疫機能を強化するのを助けるようだと、研究者たちはつけ加える。

「交代勤務の従業員は、日勤のみの人に比べて、免疫防御が弱いためにリスクがあることが知られています」と、彼らは述べる。「その結果、交代勤務従業員がL.reuteriの免疫刺激効果によって比較的利益を多く得ると言えるでしょう」

さらなる研究がこの問題を調査するのに必要であると結論づけている。
(ロイター - 11月17日)
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ビタミンの戦略が卒中の再発のリスクを下げるかも

今月発行された雑誌Strokeの研究によると、多量のビタミンサプリメントは、死につながるものや心臓疾患と同様に、2度目の卒中のリスクを減少させるのを助けるかもしれないという。ビタミンB9(葉酸)やB6、B12を含むサプリメントは、血中のホモシステイン濃度を減少させることが知られている。ホモシステインは、心臓病に関連するアミノ酸である。

卒中予防研究グループ(Stroke Prevention study group = VISP)のVitamin Interventionのこれまでの報告では、組み合わせたビタミン療法は卒中の再発や心臓疾患を抑制しなかったが、この試験では治療効果のなさそうな患者を含んでいたことが判明した。

「VISPの治験は、腎不全の患者と同様に、ビタミンB12が欠乏していて、私たちの治療に応じそうにない患者を含んでいたので、ビタミン療法にも反応しないでしょう」と、カナダのオンタリオにあるStroke Prevention and Atherosclerosis Research CenterのDavid J. Spence博士は、ロイター・ヘルスに語った。

Spence氏たちが、治療に最も応じそうであると考えられた2,155人の被験者のサブグループで結果を再分析すると、組み合わせビタミン療法は卒中や心臓疾患の再発に有益な影響を与えるようにみえた。

特に、このチームは、低用量ビタミン vs. 高用量のビタミン療法の結果を比較して、高用量のビタミンサプリメントが卒中や死につながる病気、心臓病の再発を21%減少させたことがわかった。彼らがビタミンB12のレベルを基準として患者を細分し、ビタミンの吸収が困難な人を特定すると、低用量と高用量グループの違いが大きくなった。

「総ホモシステインを低下させるビタミン療法は、心血管疾患の予防に効果がないと結論を下すのは早過ぎます」と、Spence氏は話した。

彼らは、葉酸が含まれる粒で栄養価を高められる現代、ホモシステインを減らすためのビタミン療法に対する反応は、患者のB12濃度に大きく依存するということを暗示する。 他の療法に加えて高用量のB12が、ホモシステインを減らし、その結果、卒中を抑制したり、卒中や死につながる疾患、心臓発作の合わさった終点(死亡ということ?)を抑えるのに必要だろう。

SOURCE: Stroke, November 2005.
(ロイター - 11月8日)
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舌は脂肪の味がわかる

舌は実際、チーズケーキやフライドポテト、バタークッキーを好むかもしれないという研究結果が報告された。

げっ歯動物の実験で、フランス人の科学者たちは舌の上に、食餌の脂肪を検出すると思われる受容体を特定した。これは味蕾が、甘み、酸味、塩味、辛味、そして"うま味"(食品添加物のグルタミン酸ソーダ(MSG)に関連している風味)といった5つの基本的な風味だけをピックアップするという伝統的な見解をくつ返す。

研究者たちによると、舌が脂肪酸に対する受容体を抱えているという事実から、食欲のコントロールや肥満において、新しい光を当てることができるということが、ブルゴーニュ大学のPhilippe Besnard氏によって導かれたという。

彼らは雑誌Clinical Investigationの11月号で研究結果を報告する。

Besnard氏たちによると、舌が脂肪を検出するようにデザインされた受容体を持っているかもしれないと推測するが、この研究が、正確に指摘する最初のものであるという。受容体はCD36と呼ばれるタンパク質であるが、多くの組織に存在していることが既に知られており、脂肪の蓄積に関係していて、他の仕事では脂肪酸トランスポーター(FAT)という名前で呼ばれている。

多くの人間は言うまでもなく、ラットとマウスは、もともと脂肪の多い食べ物を好む傾向があり、ラットでは、味蕾にCD36タンパク質があることがすでにわかっている。

CD36が舌の脂肪探知器であるかどうかを調べるために、Besnardたちはラットとマウスで、正常なものと、遺伝的にCD36を働かなくして不活化したタンパク質を有するものとで研究を行った。

選択させると、遺伝学的に正常な動物は脂肪性のエサを選んだが、CD36不活性なマウスはそのような好みがなかったことがわかった。そして、研究者が脂肪酸を正常な動物の舌の上に置くと、これ単独で消化器官から脂肪を処理する物質の放出の引き金となった。一方、CD36の活性のないマウスでは同じことは起こらなかった。

肉体の脂肪摂取の調節は複雑だが、これらの研究結果は舌の上のCD36受容体の重要性を示すと、Besnard氏はロイター・ヘルスに語った。

脂肪に対する好みや、消化物質の緊急放出を促進するこの受容体の作用が、食物が充分でないときの進化において有利である可能性があると、彼は推測した。しかしながら、現代では、これはウエストラインにとっては不都合であるかもしれない。

過去のいくつかの研究で、肥満体の人々はやせている人たちよりも、脂肪の多い食物を非常に好むことがわかっていると、Besnard氏たちは述べる。このことは、脂肪の「知覚」における調節障害が、肥満に何らかの役割を果たしているかもしれないということを示唆すると話す。

数年にわたる研究で、個人が異なった風味を知覚する能力でばらつきが大きいことがすでにわかっており、味の受容体の違いが関係していると考えられる。アメリカ人の半分が「中間」の味ききで、残りの人は等しく、1つ以上の風味をほとんど知覚しない「味ききでない」と、いくつかの風味が非常によくわかる「スーパー味きき」に分けられると、専門家は見積もる。

しかし、このすべてを食習慣や体重における要素としてどのように取り入れるかは、まだ明らかではない。しかし、セント・ルイスのWashington University School of MedicineのNada A. Abumrad氏によると、CD36が脂肪知覚や、あるいは体重の調節において果たす役割の個人差を示すのは「不合理ではない」という。

「これまでこの受容体の機能の特異性やメカニズムについて学んだように、いくつかの形の肥満を治療する戦略を考案することが可能であるかもしれません」と、Abumrad氏は論評に記述する。
(ロイター - 11月1日)

SOURCE: Journal of Clinical Investigation, November 2005.
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脂肪食が免疫系の炎症を抑制?

ハンバーガーやフライドポテトを食べることが、心臓にどんな恩恵を与えないにしても、これらの脂肪の多い類の食べ物は、短期間の炎症を抑える助けになかもしれないと、研究者たちは報告する。

食べると小腸の細胞が刺激され、コレシストキニン(CCK)と呼ばれるホルモンを作り出し、消化やぜん動、そして消化管を通って食物が移動する動きを助ける。オランダのマーストリヒト大学のMisha D.Luyer氏たちによると、CCKはまた、満腹感(食べるのを止めるように伝える充足感)の引き金にもなる。

雑誌Experimental Medicineの10月17日号で発行されたラットでのこの研究で、脂肪に誘導されたCCKが、腸の炎症を抑制し、外部からの侵略者として食物を攻撃することから免疫細胞を保護することがわかった。

高脂肪食が与えられたラットは、致命的なバクテリアによって誘発されたショックから保護されたが、低脂肪食が与えられたネズミは同様の保護を有さなかった。

高脂肪食を食べたラットにおいて、CCKはアセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質の放出を促す信号を出すことがわかった。アセチルコリンは免疫細胞のタンパク質に付き、それらのスイッチを切る。

このことは、高脂肪食を摂取したラットの免疫システムが、なぜ食物タンパク質や、正常な腸バクテリアに対して、外部からの侵略者として反応しなかったかを説明するかもしれないと、この研究の論文著者は話した。彼らはまた、患者において引き金となるこの脂肪に誘発された作用が、外科手術のあとに起きる炎症に関連する合併症を減少させるのを助けるかもしれないということを示唆した。
(HealthDay News - 10月10日)
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ヘルス・チップ:エネルギー・ドリンクとアルコールを一緒に飲まない

Red Bullのようなエネルギー・ドリンクが、最近よく選択され、飲まれていますが、それらを過度に飲んだり、アルコールと混ぜると重大な健康上の作用が生じると、カナダ保健省は話しています。

ここに、そのリスクを最小にする方法があります:

・Red Bullというエネルギー・ドリンクの消費を500mL、または1日あたり2缶に制限する。
・エネルギー・ドリンクをアルコールに混ぜない。
・激しい身体活動や運動の後、身体に水分補給をする。
・エネルギー・ドリンクに対する拒絶反応があれば、そのことを健康管理機構に報告する。
(HealthDay News - 10月5日)

Red Bullというドリンクが何なのかわからないので、その成分も不明である。
何がアルコールと相互作用を起こすのかもわからないものの、
他に同様の作用を引き起こすドリンクがあるかもしれないので要注意であろう。
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ホモシステインは認知機能を下げる

高齢者では、ホモシステインの血中濃度が高いと、精神的な機能が低下するという関係がみられることが、新しいデータからわかった。

ホモシステインは、心臓病や卒中につながるアミノ酸で、葉酸やビタミンB6、B12で低下する。最新の研究結果では、ビタミンBのサプリメントが、ホモシステイン関連の認知機能低下を防ぐのを助けるかもしれないという。

ボストン大学のMerrill F. Elias博士がロイター・ヘルスに話したところによると、「私の関心は、多くの医師が身体検査の一部として定期的にホモシステインの検査をまだ行っていないということです」

最新のデータは、Framingham Offspring Studyからのもので、これはマサチューセッツ・コミュニティの住民の健康をずっと追跡している進行中の調査である。

American Journal of EpidemiologyにおけるElias氏たちのレポートによると、60歳以上の人々で、血中の総ホモシステイン量が増加すると、いくつかの領域において認知能力のレベルが低下するという関係があったという。

「研究では誰も卒中を経験していませんし、認知症でもありませんでしたが、ホモシステインの量が増加するとさまざまな認知能力に悪影響がありました」と、Elias氏は話す。

「60歳未満の人ではこの関係はみられませんでした。最も重要なことは、早いうちにホモシステイン値を下げることで、ホモシステインの高い値に関連する認知機能が緩やかに低下するのを防ぐことができるかもしれないということです」と、彼はつけ加えた。

Elias氏はまた、ビタミンB12の量が多いと認知能力も良くなるということも注目に値すると話す。

進行中の臨床試験の結果、「葉酸やビタミンB6、ビタミンB12で治療を行うと、ホモシステインが減るかもしれないという多くの希望があります」と、つけ加えた。

SOURCE: American Journal of Epidemiology, October 1, 2005.
(ロイター - 10月4日)
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ヘルス・チップ:充分な水を飲む

水をたくさん飲むことが健康に良いということは知られていますが、1日に8杯も飲むのは多すぎるかもしれません。

カンザス州の話によると、日課にすることが鍵ということです:

・朝、まずすることは、グラス2杯の水を飲む; あなたは、エネルギーが入ってくるのを感じるだろう。
・食事の1時間前にグラス半分の飲み物を飲む。空腹を感じなくし、喉の渇きもなくなるだろう。
・紅茶かコーヒーをカップに1杯と、ビールかワインをグラスに1杯飲む。

(HealthDay News - 9月30日)

私もかつて水を1日8杯飲むように心がけていた時期がある。
それも、お茶やコーヒーなどはそこに含まれず、
水そのものだけで8杯というのだから、どれだけ大変だったことか。
トイレには何度も駆け込まねばならないし、
腎臓にも負担がかかっているような気がして、
本当にこれでいいのか疑問に感じるようになった。
それで数年前は、お茶もコーヒーも飲まず、
ただひたすら水だけを飲むようにした時期もある。
ところが現在は、水そのものではなく、ハーブティーばかり飲んでいる。
それに使う、わが家の水道水は鉛入り。
土地の持ち主の関係で鉛管を替えてもらえないのである。
かといって、わざわざ水だけを購入して、という余裕もない。
というわけで、水を飲めば飲むほど、不健康になりそうな気がしている今日このごろである。
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ヘルス・チップ:飛行機に乗る前の食事

飛行機に乗って飛ぶことは、あなたに余分なガスを与えますか?

航空機キャビンの中は地面より気圧が低く、このことは利用可能な酸素が少ないことを意味します。そのため、ロスアラモス国立研究所によると、あなたの体の中のガスは膨張します。

飛ぶ前に、ガスを形成する食物や飲み物を避けることによって、不快感を減少させてください。

ここに、最も一般的に問題を起こす食物をいくつか挙げます:

・果物: りんご、アップル・ジュース、アボカド、バナナ、メロン、ブドウ、レーズン、スイカ。
・野菜: 豆、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、とうもろこし、きゅうり、ネギ、たまねぎ、レンズ豆、ピーマン、ラディッシュ、大豆。
・ふすま穀類。
・炭酸飲料、チューインガム、ナッツ類、アルコール、高脂肪食物。
(HealthDay News - 9月20日)

これまで何度か飛行機に乗ったが、
そういうことを気にしたことはなかった。
むしろ、腸にいいと思って、いつもアップル・ジュースを飲んでいたので、意外だ。
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ビールやアルコール類は大腸がんのリスクを高める

ビールやアルコール類を飲む人は、結腸直腸腫瘍のリスクがさらに高くなるが、ワインを飲む人は、リスクが低いかもしれないと、American Journal of Gastroenterologyで報告された。

「アルコールは結腸直腸には有害」で、「ライフスタイルが遺伝と同じような役割を果たし」これらの腫瘍ができると、ニューヨーク州のStony Brook UniversityのJoseph C. Anderson博士はロイター・ヘルスに語った。

Anderson博士たちは、大腸内視鏡検査を受ける2,291人の結腸直腸腫瘍患者で、定期的なアルコール飲酒の影響を調べた。

ビールやアルコール類をたくさん飲むと定義された患者は、あまり飲まない人や適度に飲む人たちに比べて、深刻な結腸直腸腫瘍を発症するリスクが2倍以上だったと報告した。一方で、適度にワインを飲む人は、リスクがあまり飲まない人の約半分だった。

結腸直腸腫瘍はまた、年齢が60歳以上で増加し、喫煙、肥満とも関連があるという報告が示された。

「定期的に酒を飲む患者は、深刻な結腸直腸(腫瘍)になるリスクが増加するので、プライマリ・ケアの医師だけでなく、胃腸科専門医によってもリスクを変更してもらうべきでしょう」と、研究者たちは述べる。

事実、「1日に1杯以上のビールや飲み物を飲む人は誰もが対象となるでしょう」と、Anderson氏は述べている。彼は同僚たちと現在、赤ワインと白ワインの効果を比較していると付け加える。

赤ワインは、「高レベルのレスベラトロール(天然の抗酸化物質)」の方が、白ワインよりも結腸直腸腫瘍に対してさらに防御作用があるに違いないともいう。
(ロイター - 9月20日)

SOURCE: American Journal of Gastroenterology, September 2005.

この結果から考えると、
ワインの抗酸化物質がリスクを下げるということになるようだ。
とはいえ、ワインもアルコールなので、
全然飲まない場合よりも、適度に飲む方が低いというのは、
即座にうなづくことができない。
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豆やナッツがガンを予防するかもしれない

イギリスの研究者たちは、ある食物に含まれる化合物がガンを予防するかもしれないということを発見した。

University College Londonの研究者たちは、腫瘍の成長に関する酵素活性を阻害すると言われる天然化合物を発見した。これはまた、ガンと闘う薬物療法の効果を高める。

その化合物は、イノシトール5リン酸(inositol pentakisphosphate)で、豆やナッツ類、シリアルの中に含まれるという。研究者たちは、ガンの新しい治療に利用できる化合物になるかもしれないとしている。

この研究結果はCancer Researchの最新号に掲載されている。
(TheIndyChannel.com - 9月15日)
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大豆たんぱくは骨折のリスクを減らす

更年期を過ぎると、ホルモンの変化で急速に骨がやせ、骨折のリスクが増加して骨粗しょう症が起こるが、大豆ベースの食物を食べると、更年期後の女性の骨粗鬆症の進行は減るという報告があった。

女性の骨の損失は、エストロゲンの量の減少で1年に最大5%の骨量を失い、更年期のあと5〜7年間で特に急速に起こるという報告が、Archives of Internal Medicineで発表された。

ホルモン補充療法で、エストロゲンを補充すると、卒中など健康上のリスクをもたらすことがわかっている。また大豆たんぱくは可能な代替法としてみなされている。

更年期の女性が、米国食品医薬品局によって示された、骨の損失を遅らせる他の方法は、もっと運動をして、カルシウムとビタミンDの消費を増やすこととなっている。

3年間行った上海のWomen's Health Studyに参加した2万4000人の女性で、最も多くの大豆たんぱくを食べた閉経後の女性は、あまり大豆を食べなかった女性に比べて、骨折のリスクを37%下げた。テネシー州ナッシュビルのバンダービルト大学の研究著者のXianglan Zhang氏によると、合計1,770件の骨折が報告されたという。

「閉経後の女性の集団で行われた、この予期された研究では、大豆食物の消費が骨折のリスクを非常に低くすることがわかりました。特に更年期後何年も経っていない女性では」と彼は記している。

女性は大豆の消費によって5つのカテゴリに分けられた。最も消費の多いグループでは少なくとも1日に13g食べていた。消費の少ないグループは1日に5g食べた。平均的な消費は8.5gだった。この大豆製品の消費は、豆乳や豆腐、大豆の芽、新鮮な大豆のようなものが報告されている。

大豆たんぱくは更年期の他の症状にも効果があることがわかっている。また、心血管障害やホルモン関連の癌のリスクを減少させるかもしれないと報告した。しかし、エストロゲンのように、乳癌のリスクを高める細胞の成長を促進するかもしれない。
(ロイター - 9月12日)

過ぎたるは及ばざるが如し、ということか。
できれば定期的に血液検査などをするのがいいのだろうとは思う。
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酢は血糖値を下げる

高炭水化物の食物を食べると血糖値が上がるが、食事に酢を加えることによって、あるいは、食事を冷たくすることによって、血糖値の上がり方が緩やかになるかもしれないという、2つの新しい研究結果がヨーロッパの雑誌Clinical Nutritionで報告された。

メタボリック・シンドロームという、心臓病や卒中、糖尿病のリスクが増えるような新陳代謝に異常を起こす血糖調節の障害は、食事を変えることによって影響を受ける。グリセミック指数(GI)は、異なる食物で血糖値の上昇効果を表すのに使われる。精製された小麦粉やジャガイモ、砂糖、白米は、GI値が高く、このことはそれらが、豆や全粒粉のような食物より血糖値を上げることを意味する。 GI値の高い食物を摂取することを制限するのは、血糖値の安定を保ち、食欲を抑制するかもしれない。このことはZone and South Beach dietを含む、いくつかのポピュラーな減量食事の原理として役立っている。

食物のGI値は、ある種の酸を食物に添加したり、準備や貯蔵法によって影響されるかもしれない。例えば、冷蔵すると、茹でたジャガイモの抵抗性のあるでんぷん(小腸に吸収されない炭水化物)の含有量を増加する。食物の吸収されにくいでんぷんが増加すると、GI値は減少する。また、吸収されにくいでんぷんが大腸に達すると、大腸の細胞で酪酸、これは大腸がんにならないように保護すると考えられている要素であるが、この生成が増加する。新しい研究では、異なる炭水化物の豊富な食物の代謝反応において、酢酸(酢から)の添加や冷蔵保存の効果について実験した。

最初の研究では、12人の被験者が1週間の間隔で、それぞれ以下の食事を摂った。:精製した小麦のパン、18gの酢をつけたパン、23gの酢をつけたパン、および28gの酢(小さじ約6杯)をつけたパン。食事の前に、空腹時のブドウ糖とインスリンのレベルを検査するために、採血した。また、さまざまな酢の量に反応する血糖やインスリンのレベルの変化を評価するために、食後2時間の間に採血した。被験者はさらに、食後の充足感か満足感(満腹)がどれくらいか調べた。

血糖値が30分後と45分後に非常に低く、満腹度は食後30分後、90分後、および120分後に、それも、何もつけないパンよりも酢の量が最も多いパンの方が大きかった。一般に、食事で酢をたくさん摂取すると、満腹感は大きくなり、血糖値やインスリン値は低くなる。

2番目の研究では、1週間の間隔で、それぞれ以下の食事を13人の被験者に与えた:3個の茹でた新鮮なジャガイモ、茹でたジャガイモを給仕の前に冷蔵したもの、茹でて冷蔵したジャガイモに28グラムの酢と8gのオリーブオイルを含むヴィネグレット・ソースをつけたもの、そして白パン。

ブドウ糖とインスリンのレベルを測定するために、一晩何も食べずに採血し、食後2時間の間にも採血した。また、GI値とインスリン指数(食物が血中のインスリンレベルを上げる能力の基準)が計算された。

ビネグレット・ソースをつけて冷蔵したジャガイモのGI値とインスリン指数は、茹でただけの新鮮なジャガイモに対する値よりも非常に低かった。(インスリンのレベルが心臓病の発症と関連があるように、インスリン指数が低い方が望ましい)冷蔵したジャガイモのインスリン指数は、茹でただけの新鮮なジャガイモよりも28%低かった。また血糖値は、ビネグレット・ソースをつけて冷やしたジャガイモの食事のあとはほとんどずっと、茹でただけの新鮮なジャガイモを食べた後よりも、非常に低かった。

これらの研究の結果から、高炭水化物の食事に酢と、あるいはオリーブオイルも加えると、これらの食物からの血糖値の上昇を抑えるように働くかもしれないということが示唆された。茹でたジャガイモを冷蔵するのは、このポピュラーな野菜のGI値を下げる簡単な方法である。
(HealthNotes Newswire - 9月8日)

冷たいものを酢と一緒に食べるのがいいようだ。
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運動や健康的な食事は記憶の喪失を遅くする

活動的なライフスタイルや、健康的で、魚をたくさん食べることは、あなたの心臓に良いだけでなく、加齢と関係のある記憶の喪失に取り組むことの助けとなるかもしれないと、先日2人の神経学者は話した。

人々が長生きするにつれ、精神的な機敏さを失っていくことをくい止める方法を見つけ出すことは、ますます重要になってきていると、ダブリンのトリニティ大学でInstitute of Neuroscienceのディレクターをしているイアン・ロバートソン教授は言う。

「うまく、適切に機能するために、最も大きな脅威は私たちの脳です」と、彼はダブリンでのBritish Association for the Advancement of Science の会合でジャーナリストに話した。

「特に50歳以上の人にとって、非常に強力な証拠があります。これは、どれくらい自分の精神力を維持できるかは、一握りの実に単純な環境要因に依存するということです」と、彼は7つの鍵となる領域を特定しながら言った。

健康でいる人々は、ストレスを避け、豊かで様々な社会生活を楽しみ、年をとったときのために備えている。新しいことを学んだり、単に若々しい心を持つこともまた精神的な刺激となって、助けとなる。

ケント大学や、慈善団体Age Concernのために集められた新しい調査では、年齢差別がイギリスでは蔓延していることがわかった。平均的な人々は、49歳で若者であることは終わり、65歳で高齢者とみなし始める。

しかし、ロバートソン氏は、そのような態度が"ピンのようにしゃんとしている"多くの80歳の人たちには、役に立たないと言う。

「あなたが60歳であるときに、自分のことを老人として考え始めると、まもなく、高齢者のようにふるまうことになるでしょう」と、彼は話した。

脳にとって良いこと

ロバートソン氏によれば、彼のトリニティー・カレッジの同僚マリナ・リンチ教授によって行われた研究では、健康的に食べることが有能でいるためのもう1つの鍵であることがわかったという。

リンチ氏は、新しい研究で、魚油が記憶が衰える引き金となる細胞の炎症を抑制するかもしれないと話す。

「研究では、また、抗炎症薬の特性が、元気を回復させるオメガ-3と質が同じであると特定しました」と、彼女は肝油や、サバ、サケ、マグロなどの脂肪の多い魚のようなサプリメントから発見された必須脂肪酸について話した。

オメガ-3は、アルツハイマー病によってもたらされたダメージに対して脳を保護するということが既にわかっていて、また、心臓と関節を健康に維持することにも関係がある。

リンチ氏は、最新の発見で最も大きく驚いたのは、オメガ-3が年齢とともに衰える抗炎症薬を単に置き換えるだけではなく、最初の場所で細胞の炎症を引き起こす化学物質の増加を食い止めたことであると言う。

「これらの効果は、人々が老いていく際に、記憶を維持する能力を回復するように一緒に修繕するようです」と、脂肪の多い魚をたくさん食べることが、脳の加齢を遅くするというアバディーン大学の研究を示しながら、彼女は話した。
(ロイター - 9月7日)

オメガ-3というのは、EPA(エイコサペンタエン酸)、
DHA(ドコサヘキサエン酸)、α-リノレン酸の総称である。
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果物と野菜

果物と野菜は健康に良い点がたくさんある。ほとんどの人々が、オレンジにビタミンCが、にんじんにベータ・カロチンが入っていることを知っている。しかし、リスベラトロールやリコピン、アントシアニンの利益も見落とさないでほしい。

これらの化合物が、これまで増え続けている植物化合物の存在や、栄養や健康における役割が、研究者によって発見されている。

植物化合物は、果物や野菜の成分であり、加齢を遅らせたり病気になるリスクを減らすことによって、健康を増進するものである。
それらは次のものを含む:

*リコピン、これはトマト、スイカ、ピンクのグレープフルーツの中にあり、前立腺癌や心臓病を減少する働きがある。

*アントシアニン、これはブルーベリー、ブラックベリー、さくらんぼ、キウイ、プラム、なすびの中にあり、癌のリスクを減らし、尿路感染症の予防にもなる。

*レスベラトロール、これは赤ブドウ、ワイン、ピーナッツの中に含まれている。レスベラトロールは、心臓病と癌のリスクを減少させるように働く。

これらの化合物は健康を促進するので、USDAが勧める2カップの果物と2カップ半の野菜を毎日食べるべきである。
(The New Mexico Channel.com - 9月7日)

ここに出てくる化合物はすべて抗酸化物質だと思うが、
レスベラトロールという名前は初めて知った。
これだけの量を食べるというのは、意外と大変かもしれない。

また、USDAというのは、何かという説明はなかったものの、
栄養か何かに関する団体と思われる。
さらに情報が知りたい方は、www.eatright.org.まで。
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きのこに多い抗酸化物質

きのこは抗酸化物質「エルゴチオネイン」の主要な天然源で、これまで良いと信じられてきた2種の食物のいずれにも勝るという報告があった。

ペンシルバニア州立大の研究者によると、米国で最もよく食べられている種類の、白くてボタンのようなきのこに、麦芽より12倍、鶏の肝臓より4倍もの抗酸化物質が含まれていることがわかった。

調査結果は、牛の組織におけるエルゴチオネインの量を定量化するのに一般的に使用される技術を使用することで得られた。科学者はそれを食物の研究に使用できるように適合させた。

一般に食べられているきのこの中で、ポルトベーロ・マッシュルームやブラウン・マッシュルームは、白いボタンのようなきのこ(普通のマッシュルームのことか)よりもさらに多くのエルゴチオネインを含んでいた。シイタケ、ひらたけ(oyster)、エリンギまたは舞茸のような外国産(日本からいうと国産)のきのこは、麦芽に含まれる量の最大40倍という最高水準に達していた。

この研究は、ワシントンDCにおけるAmerican Chemical Societyの年次総会で発表された。

専門家によると、抗酸化物質は、ヒトの体内で細胞の酸化を制限することによって慢性病のリスクを低減させるという。
(HealthDay - 9月1日)

きのこの名前を調べるのに一苦労でした。
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食物繊維でアテローム性動脈硬化症の進行を抑制

フィンランドと米国の研究者たちは、穀物繊維や全粒粉を多く含む食事が、閉経後の女性の動脈に形成されるプラークによる、アテローム性動脈硬化症の進行を遅くすると報告した。

いくつかの研究で、食物繊維、特に穀物繊維をたくさん摂ると、心血管系の疾患や死のリスクが減少したが、それらのほとんどは、冠動脈の疾患のない患者で行われており、心臓病になった患者の動脈で形成されたプラークの進行における、繊維の摂取の効果を直接評価していない。

ボストンのタフツ大学のAlice H.Lichtenstein博士らは、229人の冠状動脈の閉塞がある閉経後の女性で、全粒粉の消費の効果を調べた。うち少なくとも30%の人がエストロゲン補充療法とアテローム性動脈硬化症の治験に参加している。またこの研究で、食事のアンケートを使用し、食物繊維の摂取を見積もった。

1週間当たり穀物繊維を3g以上、全粒粉を6食以上の摂取を、3年の間続けた女性は、食物繊維をあまり摂らなかった女性に比べて、冠状動脈の閉塞が少し衰退したことが、American Heart Journalで報告された。

しかしながら、病気の進行の違いは、コレステロールを下げるスタチン系の薬で治療する患者でみられるのと大差なかったと、研究者たちは指摘する。

Lichtenstein氏はロイター・ヘルスに次のように語った:
「現在、心臓病の女性が全粒粉で作られた製品を食べると、それらの病気の進行の度合いを遅くするという良いデータがあります。この結論は3年の期間を通しての、(プラークの)進行を直接測定したことに基づいています」

「全粒粉の豊富な食事を摂ることは、一般の人にとっても利益があると思われます」と、Lichtenstein氏はつけ加えた。
(ロイター - 9月2日)

食物繊維や全粒粉が身体に良いというのは、常々言われてきたことであるが、
こうして具体的に病名が出てくると、改めてそうなのかと思う。

この研究は、閉経後の女性を対象に行われているが、
最後の言葉にもあるように、男性女性に限らず、
健康なうちから予防的に摂取することが大事かもしれない。
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コーヒーに健康的な副作用

コーヒー愛好者への朗報。新しい研究では、温かい飲料が実際に身体に良いと報告された。

ペンシルバニアのScranton大学の化学の教授は、コーヒーが心をクリアにして、エネルギーを上げるだけでなく、アメリカのどんな食事や飲料よりも、健康的な抗酸化物質を供給すると話す。

もちろん、あまりにたくさんのコーヒーが、人々を神経過敏にして、コレステロール値を上げさえすると、食の専門家は穏やかに強調する。

抗酸化物質は癌と闘うのを助け、他にも健康に利益をもたらすと考えられている。もともと、トマトや他の多くの果物や野菜に豊富に含まれている。

研究チームは、100種類以上の食物に含まれる抗酸化物質を分析し、普通成人は、コーヒーから毎日抗酸化物質を1299mg消費するという結論に至った。

最も近い競争相手は紅茶の294mgだった。
(the new mexico channel - 8月28日)

コーヒーに抗酸化物質が含まれているというのは、
ずっと以前から言われてきたことである。
たしか、クロロゲン酸というのがそれだったと記憶する。
しかし、他の食物に比べて多量に含まれているとは知らなかった。

とはいえ、一方で、カフェインと砂糖との組み合わせが肥満を招く
という研究報告もあるし、他にもいろいろ作用があるので、
いずれにせよ、飲みすぎに注意というところだろう。

また、冒頭に「温かい飲料が」とあるのは、
おそらく、アメリカではまだ、アイスコーヒーがそれほど普及していなくて、
コーヒーは温かいものという認識があるためと思われる。
一度、私が入ったレストランで、アイスコーヒーができるというので、
それを注文したところ、飲んでいる途中でウエイターが、
お代わりにと、アイスティーを注ぎ足していったことがあった。
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果物や野菜が関節炎のリスクを減らすかもしれない

 1日1杯オレンジジュースを飲むと、関節炎にならずにすむかもしれない、という新しい研究結果が発表された。あるカロチノイド類(果物や野菜に含まれる化合物)に由来するようだ。

 以前の研究結果から、食物のカロチノイド(橙色や黄色の果物や野菜に含まれる化合物)が抗酸化作用によって炎症を抑えることがわかっていた。

 イギリスのマンチェスター大学の、Alan J.Silman博士らが、食物のカロチノイドと、関節炎の危険性との関係を調べるために、2万5千人以上を調査して、そのデータを分析した。1993年から2001年の間、複数の関節に影響を及ぼす関節炎の発生を評価するための追跡調査を行った。

 研究結果はAmerican Journal of Clinical Nutritionに発表される。

 88人の被験者が追跡調査の間に、関節炎を発症した、そして、彼らは176人の健康な対照試験の被験者と一緒に調査された。

 関節炎の患者は、健康な被験者と比べて、カロチノイドのベータ・クリプトキサンチンやゼアキサンチンの1日平均摂取量は、それぞれ40%、20%低い。対照的に、2つの他のよく知られたカロチノイド、ルテインとリコピンの摂取は、関節炎に対して保護するようにはみえなかった。

 さらなる分析で、ベータ・クリプトキサンチンやゼアキサンチンの摂取が非常に多い被験者は、少ない摂取量の人に比べて、多発性関節炎の発症がおよそ半分だったことがわかった。

 「これらのデータは、カロチノイドのベータ・クリプトキサンチンやゼアキサンチンのような食物の抗酸化物質が、ビタミンCと同じように、関節炎を発症から保護しているという証拠を追加するものである」と、結論づけた。(ロイター - 8月16日)

http://health.yahoo.com/news/123211

オレンジ色と黄色のものというと、みかん類はもちろん、
にんじん、カボチャ、柿なんかもそうだろうか。
同じカロチノイドでも、
トマトのリコピンにはその作用がないというのが不思議である。
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牛乳の飲みすぎで卵巣がんに・・・?

「牛乳をたくさん飲むと卵巣がんに罹るリスクが高まる」
というニュースが目に留まった。
この前も、牛乳が体に悪いという話を見たばかりだったので、
またかと思いつつ、気になったので読んでみた。

このニュースは、8月5日付のthe International Journal of Cancerの
オンライン版に掲載されている。

どうやら、1989年にDavid Cramer博士が、牛乳の消費の多い国で、
卵巣がんの発生が多いと発表したことが事の発端らしい。
そのため今回、スウェーデンのストックホルムにある
the Karolinska Instituteで研究をしているSusanna Larsson氏らのチームが、
大規模な実験を行ったということだ。
以下、抜粋してみると…
がんに罹患していない女性の食事の状況を調べ、何度もがんの検査を行ったところ、牛乳やラクトース(乳糖)をたくさん摂取した女性の方が、卵巣がんに罹るリスクが高いという結果が出た。

牛乳をコップに約1杯の量に、ラクトースを10g多く摂取すると、卵巣がんに罹患するリスクは13%増加する。
(ちょっとこの辺りの訳は自信がありません↑)

一方、低脂肪牛乳の消費と卵巣がんとの関連性はなかった。

日常の食事がどのようにしてリスクを高めるかということはよく知られていないものの、ラクトースからガラクトースとグルコースができ、ガラクトースが卵巣の生殖細胞に直接毒性を発揮することによって、リスクが高まると考えられている。

Larsson氏によると「牛乳や乳糖の摂りすぎで卵巣がんに罹患するリスクが、すべての女性において同じように高くなるかどうかは、まだ明らかになっていません。また、そのリスクが、牛乳に対して遺伝的な感受性がある女性に限定されるかどうかも明らかにされていません」とのこと。

「牛乳の消費は卵巣がんのリスクを高めるが、このがんは比較的稀なものです。対照的に、牛乳の消費(や牛乳に含まれるカルシウムの多量摂取)は結腸や直腸のがんのリスクを減らします。このがんは、卵巣がんよりもずっと多くみられます。低脂肪牛乳はまた、2型糖尿病や循環器系といった他の疾患に罹るリスクを減らします。」とLarsson氏は付け加える。

the American Cancer Societyによると、今年、アメリカでは、約22,220人が卵巣がんであると診断され、約16,000人の女性が、この病気で亡くなるだろうという。

Larsson氏は、女性に牛乳を飲むのを止めるようにとは勧めてはいない。「けれども将来、牛乳の消費と遺伝的な感受性の間にある相互関係がさらにわかるようになり、ある種の女性は卵巣がんに罹るリスクが高いために牛乳を飲まないようにすべきであるということになるでしょう」

もう1人、Jonathan Berekという、カリフォルニア大学の
Los Angeles Jonsson Comprehensive Cancer Centerで、executive vice chairman(この役職をどう訳していいかわからない)であり、産婦人科の教授でもあるエキスパートは、女性が牛乳を飲むのをやめるべきではなく、適度にすべきであるとした。

「こういった研究を用いて(つながりを)証明することはできないと思います。必要なことは、分子遺伝学の研究をさらに洗練させることです」とBerek氏は話す。(HealthDay-8月5日)
http://health.yahoo.com/news/122872

とりあえず牛乳を飲んでも良いらしい。
遺伝子レベルでの研究が待たれるということのようだ。

適度というのがどれくらいなのかわからないのだが・・。
牛乳を飲んではいけないとなったら、
料理でも牛乳を使うものが多いので、
そういったものも食べられないということになってしまう。
クリームシチューにグラタン、チーズケーキ、アイスクリーム・・・。
牛乳なしの生活なんて絶対ムリ!
書いた人 hampton | comments(0) | - |




ダークチョコレートが血圧を下げる?

ダークチョコレートは心を和らげるだけでなく、
血圧も下げることが報告された、というニュース。
例によって、また大雑把に意訳すると…
これはthe American Heart Associationで発表された研究である。
フラボノイドと呼ばれるものが、チョコレートに含まれることがわかり、それによって、血管がよりスムースに働き、おそらく心臓疾患のリスクを低下させるだろうという研究をさらに進めたものである。

「以前の研究は、フラボノイドが豊富に含まれる食物、例えば果物や野菜、紅茶、赤ワイン、チョコレートなどが、心臓血管に利益をもたらすかもしれないということだったが、今回は最初の臨床試験の1つであり、高血圧の人々の血圧を下げる効果が、ダークチョコレートに特異的であるかどうか調べるものだった」と、アメリカのボストンにあるタフツ大学のJeffrey Blumberg氏は語った。

「この研究は、より多くのチョコレートを食べることではない。ココアのフラボノイドは、血管の機能やグルコース感受性に利益をもたらすことを示している」とBlumberg氏は付け加える。

研究者というものは、研究に基づいて患者たちにチョコレート特に勧めることができない。栄養士が、チョコレートには脂肪分や砂糖、カロリーが高いので、気をつけるようにと促すのである。

イタリアのthe University of L'Aquilaで、Blumberg氏らは、高血圧の男性10人と女性10人について調べた。

15日間、半分の人に、フラボノイドがたくさん入ったチョコレートのバーを1日当たり3.5オンス(100g)食べてもらい、あとの半分の人には同じ量のホワイトチョコレートを食べてもらった。

それから、各グループ交代して、別のチョコレートを食べてもらった。

「ホワイトチョコレートは、フラボノイドが含まれていないが、他の成分も量もダークチョコレートと同じになるように、完全にコントロールされたものです。私たちが使用したダークチョコレートは、フラボノイドの量が多いもので、ビタースイートな味が少しあるものだという点が重要です。ほとんどのアメリカ人はミルクチョコレートを食べますが、これはフラボノイドの量が少ないものです」とBlumberg氏は言う。

the journal Hypertensionに書かれているところによると、Blumberg氏のチームは、被験者たちがその特別なダークチョコレートを食べると、平均で、収縮期血圧(最高血圧)が12mmHg低下し、拡張期血圧(最低血圧)は9mmHg低下した。

被験者たちがホワイトチョコレートを食べた際は、血圧に変化がなかった。

「このことは、統計学上重要な効果だけでなく、臨床学的にも意味のある低下です。この種の血圧低下は、しばしば、他の健康的かつ日常的な影響を受けて起こることもあります」とBlumberg氏は話す。

ダークチョコレートを食べると、それだけ体はインスリンを使うし、平均で約10%のLDLコレステロールや「悪い」コレステロールが減少する。

「この発見は、高血圧の人々に、治療や運動といった、他の重要な血圧低下させる方法の代わりにダークチョコレートをたくさん食べるように勧めるものではありません。それよりもむしろ、血圧やインスリン感受性に良いフラボノイドを特定したと言えます」とBlumberg氏は話す。

http://www.cnn.com/2005/HEALTH/07/19/heart.chocolate.reut/index.html

そういうわけで、
必ずしもチョコレート好きに朗報というわけではないものの、
ちょっとうれしいかも・・・?
書いた人 hampton | comments(2) | trackbacks(0) |




皮膚がんと闘うクルクミン

CNNのニュースにあった
「カレーの材料が皮膚がんと闘う」というタイトルに、興味をひかれた。

読んでみると、
カレーのスパイスであるターメリックの成分のクルクミンに、
皮膚がんを防ぐ作用があることがわかったらしい。

また、大雑把に訳してみると、
アメリカのテキサス州ヒューストンにあるthe University of Texas M.D. Anderson Cancer CenterのBharat Aggarwal氏を始めとするチームの研究成果とのこと。

実験室での実験によると、クルクミンは、メラノーマ細胞を
アポトーシスとして知られるプロセスによって自滅させたという。
また、マウスの肺に移植した乳がんの腫瘍細胞の増殖をも抑制した。それぞれ量や時間を変えた3組のメラノーマ細胞で実験を行った。

クルクミンは、腫瘍が必要とする2種類のたんぱく質を抑制したと、翌月のthe journal Cancerに記載している。

研究から、クルクミンは、腫瘍細胞の増殖を抑制し、メラノーマ細胞のアポトーシスを誘導すると、Aggarwalらのチームは結論づけた。

「将来、クルクミンの効果を動物実験で確認し、臨床試験を行う計画をしている」

初期の実験では、クルクミンは抗酸化物質として作用し、腫瘍になるのを防ぐということがわかっていた。

ターメリックをたくさん食べる人が、がんになる確率は低いが、スパイスそのものを食べても、がんのリスクは低下しないと、Aggarwal氏は語る。
http://www.cnn.com/2005/HEALTH/conditions/07/12/curry.cancer.reut/index.html

ということである。
ターメリックの別名ウコンは、肝臓にも良いとされている。
インドでカレーがよく食べられるのは、
強い日差しから皮膚を守るためにも良いことなのかもしれない。
先人の知恵というか、すごいものがあるなと感心する。
書いた人 hampton | comments(0) | trackbacks(0) |



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