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スタチン類はPCOSの女性のHyperandrogenemiaを改善するかも

シンバスタチンは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性で、内分泌や新陳代謝のパラメタを改善するようであると、ポーランドの医師や米国の報告でわかった。

コネチカット州ニュー・ヘイヴンのYale University School of MedicineのAntoniJ.Duleba博士らは、最近、スタチン類が培養された卵巣の莢膜・間質細胞(theca-interstitial cells)の増殖やステロイド産生を抑制することを確認した。

PCOSの女性におけるスタチン類の効果をテストするために、48人の患者からランダムに、1日に20μgのethinyl E2(エチニルエストラジオール)と150μgのdesogestrelを含む経口避妊薬(OCP)とシンバスタチンを20mgを服用する人と、OCPを単独で服用する人を選んだ。

12週間後に、テストテスロンレベルはスタチングループで平均で41%、対照試験のグループで14%低下(p=0.006)したと、この論文著者たちは、Fertility and Sterilityの4月号で報告している。黄体形成ホルモン/卵胞刺激ホルモンの比率は、それぞれ44%と12%まで低下した(p=0.02)。

「これらの効果は有益であると見なされるべきです。特に高いテストステロン値や、増加した黄体形成ホルモン/卵胞刺激ホルモンの比率は、PCOSの特徴である視床下部-脳下垂体-卵巣の機能不全の特質であると考えられるためです」と、Duleba博士のグループは主張する。

脂質プロフィール(総コレステロール値や、低比重リポ蛋白、トリグリセリド値の減少)はシンバスタチンのみのグループでも大きく改善された。したがって、PCOSは特に、他の心血管系の危険因子と関連しているため、「これらの患者でのスタチン類の使用は、長期にわたる心血管系の病的状態からの保護作用が大きい」と、論文著者たちは示している。

しかしながら、いずれのグループにおいても、男性型多毛や、空腹時インスリン、ブドウ糖濃度、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)のグルコース血中薬物濃度-時間曲線下面積(AUC)、インスリン感受性で変化がなかった。
(ロイター - 5月26日)

Hyperandrogenemiaの適当な訳がわからなかったのですが、
男性ホルモンのアンドロゲンの高い状態だと思います。
とはいえ、男性型多毛が改善されないというのがなんとも…。
書いた人 hampton | - | - |




骨粗鬆症薬が心拍を正常にするかも

ラロキシフェン(raloxifene)を用いた治療は、骨粗鬆症の高齢の女性において、心拍変動を減少させるようだと、トルコの研究者たちはアメリカの雑誌Obstetrics and Gynecology(産婦人科学)で報告している。

エビスタという商品名で販売されているラロキシフェンが、心血管疾患の女性や、心血管障害を発症するリスクの高い女性に、予防効果があるかもしれないという証拠があるものの、その効果はまだ明らかではないと、イズミルのDokuz Eylul University HospitalのMert Gol博士らは述べている。

それで研究者たちは閉経後の骨粗鬆症の43人の女性を調べた。 女性はランダムに選ばれ、毎日60mgのラロキシフェンを服用するか、骨粗鬆症を予防したり進行を遅らせる薬(アレンドロネート = 商品名フォサマック)を服用した。

3ヵ月で、ラロキシフェンは心血管障害に関連する交感神経系における過剰な活性を鎮まらせ、それが6ヵ月の治療の終わりまで続いたことがわかった。

また、心拍の平均間隔の測定(副交感神経系活動の感覚の指標)が、ラロキシフェンのグループで増す傾向があり、交感神経の活動を減弱させることがわかった。

「交感神経系の活性化が心血管障害と関連しているので、研究チームは、ラロキシフェンの治療が、これらの女性において心血管系の健康に良い効果をもたらしているかもしれないと結論づけます」

研究者たちは、これらの効果を評価する治験が現在進行中であると述べている。
(ロイター - 5月25日)
書いた人 hampton | - | - |




睡眠不足と体重増加との関係

最近の研究によると、夜の睡眠をきちんととることは休息をよくとることよりも明らかに良い。そのことで、多くの女性が年を重ねるにつれ、体重の増加が抑制されるようであるという。

この研究は因果関係をはっきり示さなかったが、睡眠不足と体重の増加との間に重要なつながりがあったと、lead investigatorのSanjay Patel博士は話す。平均で1日に5時間しか睡眠をとらなかった女性は、毎日7時間眠る女性よりも、実質的に体重がより増加した。

「睡眠不足の人々が一般に、自分の健康に注意を向けないということが知られています」と、クリーブランドのCase Western Reserve Universityの薬学助教授のPatel氏は語る。しかしながら、不十分な食事療法から運動不足に至るまで、体重の差異を説明する要因はどれも証拠とならないと、彼は言う。

事実、7時間以上の睡眠をとった女性は、5時間の睡眠をとった人々よりも実際にたくさん食べた。運動の習慣についても同じで、7時間眠る健康なグループは、運動をする傾向が少し高かったと、Patel氏は話す。

Nurses Health Studyに参加した女性は68,000人以上で、16年間追跡調査を行った。彼女たちは、2年毎に自分の体重やライフスタイルの養生法の報告を求められた。研究の終わりまでに、1日に5時間眠った女性は、7時間の女性に比べて、体重の増加(33ポンド以上の増加)を経験する傾向が32%高く、肥満になる傾向は15%高かった。また、6時間眠った女性は、7時間の女性と比べて、研究期間の間に、体重の増加を経験する傾向が12%高く、肥満になる傾向は6%高かった。

この研究結果について、いくつか解釈が考えられると、Patel氏は話す。睡眠不足は、身体のカロリー代謝が効率的でないことに由来しているかもしれない。あるいは、この研究において、2つの女性のグループの間で、運動の実際のやり方や、食べ方の正確なパターンに違いがあるのかもしれない。睡眠に費やす時間が減ることはまた、非常に劇的な影響力をもつような基本的な生活の変化(親になるというような)を反映しているのかもしれないと、彼は語る。

「子供が多ければ多いほど、あなたが得る睡眠は少なくなります」と、Patel氏は話す。それはファーストフードなどの便利さが、栄養への警戒に切り札を出す、マルチタスクの要求に通じるかもしれないと、彼は言う。

「考えられる解釈がたくさんあります」と、モントリオールのMcGill UniversityでSleep Disorders CentreのディレクターをしているJohn Kimoff博士は同意する。「しかし、そのメカニズムを推測することに関して非常に慎重でなければなりません」。

この研究の興味をそそる、ある領域では、深いいびきをかいたり、夜間覚醒などの睡眠障害が、体重に影響するかもしれないということを示唆している。恐らく年齢と共に増加する影響を示す、微妙な遺伝的特徴のためであろう。

この研究結果はこのほど、サンディエゴのアメリカ胸部学会国際会議で発表された。
(HealthDay News - 5月25日)
書いた人 hampton | - | - |




スピリチュアリティは血圧を下げるかも

5,300人以上のアフリカ系アメリカ人の研究によると。宗教やスピリチュアリティ(霊性)は血圧において良い作用をするかもしれないという。

研究者たちはジャクソン市(ミシシッピー州)の人々で行った心臓の研究で、宗教活動に関わったり参加した人は、そうでない人たちよりも血圧が非常に低いことが分かったという。宗教活動に関わる人々で、血圧やBMI値が高く、薬物療法を信奉しない傾向がある人でもそうであった。

この研究結果は、このほどニューヨーク市で行われたAmerican Society of Hypertension's annual meetingで発表された。

「アフリカ系アメリカ人の間で、心血管系の健康上の相違は広く認められており、高血圧はアフリカ系アメリカ人の心血管系疾患の発症における最も際立った危険因子です」と、この研究論文の著者であり、ジャクソン市のUniversity of Mississippi Medical CenterのSharon Wyatt氏は、準備された声明で発表した。

「私たちの調査結果は、宗教と精神性の統合(教会に通ったり祈ること)が、人がストレスにさらされるのを緩和して、高血圧の有害な作用を遅らせるかもしれないということを示しています。これらの習慣は、人が自分の日常生活に組み込むのに役立つ場合があります」と、Wyatt氏は語る。

これまでのいくつかの研究で、宗教と精神性が健康上の結果において予防効果を持っているかもしれないということが示されている。
(HealthDay News - 5月18日)
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新しい抗生物質は院内感染と闘う

研究者たちは、新しい抗生物質を掘り出し、それが病院を悩ませている危険な細菌2種に対する強力な兵器になるかもしれないと報告する。

南アフリカの土から発見されたこの抗生物質は、ヒトで試験されていないため、薬局棚の上に現れるのは何年も先である。それでも、研究者たちは、2000年以降特にこれに類した薬物が他に発売されていないので、多くの可能性があるとしている。

既存の抗生物質に対する耐性を獲得して、一般社会にこっそり紛れ込み始めている数種の細菌がある。1つはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)として知られているブドウ球菌の感染症で、病院の器具や、公共で皮膚感染から肺炎を引き起こす。もう1つはバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)である。

「結局これらの細菌はみな、私たちが現在有する化合物に抵抗力を持つようになるのは、まさに必然の過程です」と、研究論文の著者であり、メルク研究所のsenior scientistのStephen Soisson氏は話す。「それはじわじわ迫ってくる世界的に大きな健康上の問題です」

新しい抗生物質を探して、Soisson氏らは天然物(世界中の土や葉のかけらのサンプルなど)から25万もの抽出物を調べた。彼らは、南アフリカの土のサンプルに、探しているものを見つけたかもしれないと考えている。

研究者たちは、土の中で発見された物質から得られた抗生物質のテストを行った。ネイチャーの5月18日号で、この研究結果を報告している。

マウスにおいて、platensimycinとして知られている抗生物質は、MRSAとVREの両方に打ち勝った。明らかに、この抗生物質は、細胞が重要な脂肪酸を合成するのを混乱させることによって作用を表している。

Frank Myers氏(サンディエゴのScripps Mercy病院の臨床の感染症疫学者)は、platensimycinに関する調査結果が「非常に励みになっている」とし、この薬物は医師にとって、特に入院中にMRSAに関
連する肺炎を発症した患者の治療に、もう1つの治療のオプションとなりうると語った。これらの症例は特に治療が難しいと、彼は話す。

けれども、Myers氏は、警告があるとつけ加える。感染症の専門医は、細菌が新しい抗生物質に対する耐性を獲得するかどうか、また健康な細菌を殺して、下痢性の病気になるかどうかを知りたいと考えるだろう。

さらに彼は、医師たちは、最も恐ろしい症例以外では、抗生物質に対する耐性を獲得しないように、platensimycinを使用することに慎重になるかもしれないと話す。
(HealthDay News - 5月17日)
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銅、マグネシウム、亜鉛濃度と死亡率

フランスの研究者たちは、体内の3種類の金属の濃度と、癌や心臓病による死のリスクとのつながりを特定したという。

Lille Pasteur InstituteのNathalie Leone博士らは、銅が高濃度の人では、18年の間に亡くなるリスクが増加する一方で、高濃度のマグネシウムの人では、死亡率が減少したことを発見した。マグネシウムの濃度が低いと、他の2つの要素の作用を強めるようである。

けれども、研究者たちは、これらの金属が実際にその作用の原因なのか、癌や心臓病に対する単なるマーカーであるのか、まだ明らかではないとしている。

亜鉛や銅、マグネシウムは体内で多くの重要な役割(例えば、免疫反応や炎症、酸化的ストレス)を果たしていると、Leone氏たちは研究雑誌Epidemiology(疫学)で記述している。これらの要素の体内濃度と死亡率との間の関係を調査するために、研究者たちは、30〜60歳までの4,035人の男性で18年間追跡調査を行った。追跡調査の間、339人の男性が亡くなり、うち176人が癌で、176人が心臓病だった。

この研究の開始時に最も高い濃度の銅を有する男性では、低い濃度の男性に比べて、どんな原因でも亡くなるリスクが50%増加し、癌で亡くなるリスクは40%高かった。

他方では、最も高い濃度のマグネシウムを有する人では、最も低い濃度の人と比べて、亡くなるリスクは40%から50%減少した。

銅の濃度が高く、亜鉛の濃度が低いと、死亡率のリスクがさらに高くなった。この組み合わせを持つ男性は、亜鉛も銅も濃度が低い人よりも、追跡調査の期間に亡くなる人が2.6倍多かった。亜鉛の濃度が低くて、マグネシウムの濃度も低いと、死亡率のリスクが合わさって増加した。

高い銅濃度は、高齢、喫煙、高コレステロール値と関係があるが、低いマグネシウム濃度は、高齢、高血圧、糖尿病に関連していると、Leone氏のチームは述べている。

銅は体内の有害なフリーラジカルの生成の一因となり、マグネシウムが少ないと炎症の原因となるという。亜鉛濃度が低いと、免疫機能を損なうかもしれないが、一方でまた、亜鉛はフリーラジカルから肉体を保護する。

Leone氏のチームは、「このように、亜鉛が減少し、銅が増えるかマグネシウムが減ると、相乗効果的に酸化による障害や炎症反応を高めるかもしれません」と記述している。

それらは、「臨床的に血清中の亜鉛と血清中の銅、もしくは血清中のマグネシウムとの相互作用と、全ての原因、癌や心血管系疾患の死亡率の予測が可能かどうか確認するのに、さらなる研究が必要です」と結論づけている。
(ロイター - 5月12日)
書いた人 hampton | - | - |




アルコール依存症は肺炎のリスクを上げる

ヨーロッパの研究者たちの報告によると、アルコール依存症は危険な肺炎のリスクを高めるという。

スペイン-ドイツの研究は、院外感染性肺炎で入院した現在アルコール依存症の128人の患者や、54人の元アルコール依存症患者、そして1,165人のアルコール依存症ではない患者で行われた。 研究者たちは、アルコール依存症の病歴のある患者で肺炎連鎖球菌による発症が最も高かったと結論づけた。

全体的に、アルコール依存症患者の27%、元アルコール依存症患者の30%、アルコール依存症ではない患者の16%が肺炎を発症したと、雑誌Chestの5月号で報告している。

アルコール依存症の患者はまた、重篤な型の肺炎を引き起こすが、肺炎連鎖球菌に対する死や抗生物質の耐性に関しては、3つの患者グループの間には、大きな違いがなかった。

研究者は、この研究結果が、アルコール依存症の病歴のある人々における肺炎ワクチン接種を促進する必要性を強調していると話している。
(HealthDay News - 5月11日)
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胸焼けを解雇する

何百万人ものアメリカ人が胸やけで悩まされていますが、専門家は、いくつかの簡単なライフスタイルの変更で、症状を減らしたり、排除することができると話しています。

メイヨー・クリニック・ヘルス・レターの5月号に掲載されている、いくつかのチップをここに挙げます。

・小さいものを食べる。これは、下部食道括約筋という、通常胃内の酸性消化液を保持する輪状の筋肉における圧力を減少させるのを助ける。
・「引き金」になる食物を避ける。ほとんどの人々が胸やけを引き起こす特定の食物がある。これらは脂肪性のものや揚げ物、アルコール、チョコレート、ペパーミント、にんにく、たまねぎ、トマトをベースにした食物、辛い物、柑橘類、カフェイン、またはニコチンを含むかもしれない。
・ベルトを緩める。腰の周りがきついと、下腹部や下部食道括約筋に圧力がかかる。
・食べた後に、横たわらない。食べてから少なくとも3時間待ってから、寝たり、カウチで身体を伸ばすこと。
・禁煙する。喫煙は胃酸を増加させる。また、喫煙中に空気を飲み込んで、酸の逆流が一層悪化するかもしれません。
・スリムなままでいる。太り過ぎは、胸やけの最も大きな危険因子の1つである。
・睡眠中は高くする。例えば、胃酸が上がってこないように、レンガやブロックを使用して、あなたのベッドの頭側を約6インチ(1インチ = 2.54cm)上げる。また、腰から上の身体を高くするために、マットレスとボックスのスプリングの間にくさびを差し込んでもよい。あなたの頭を高くするために、余分の枕を使用するのは十分ではない。
・左側に向く。左側を下にして眠ると、胃が空になるのを助けるかもしれない。

胸やけの問題が続くなら、医師の診察を受けてください。治療のオプションとして、薬店や処方薬、括約筋を締めるための外科などがあります。
(HealthDay News - 5月7日)
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女性のいびきのピークは50代

20歳以上の約7,000人の女性の調査で、50歳代の女性が最もいびきをかき、体重が重いほど、その傾向があることがわかったという。

ウプサラ大学のMalin Svensson博士らは、いびきと関連している危険因子を特定するために調査を行った。特に、BMI値(身長と体重に関する基準)に注意をした。

全体的に、調査した女性の7.6%の人は、いびきをかくと報告した。年齢とともにいびきをかく傾向が高くなり、50〜59歳のグループで最も高く、14%の人がいびきをかくと報告している。

いびきをかくリスクはまた、BMIと首の周囲と共に増加し、毎日の10本以上のタバコを吸う女性も、さらにいびきをかく傾向があった。そして、いびきをかく人は、いびきをかかない人よりも、身体的に活動的でない傾向があった。

アルコール依存症のみ、体重が軽い女性(BMI値が20未満)でも、いびきをかくリスクが増加する一方で、身体活動が不活発だとBMI値が30を超えただけでいびきのリスクが高くなった。

これらの結果から、いびきをかく危険因子は女性のBMI値に基づいて異なることを示すと結論づけられるという。

いびき自体が、高血圧や卒中のような不健康な結果につながり、睡眠時無呼吸(心臓病などの重大な健康上の問題につながる、一種の睡眠障害の呼吸の乱れ)の指針であると、Svensson氏らのチームは雑誌Chestで述べている。

「同様の手法で、睡眠時無呼吸の危険因子が、年齢やBMI値で異なるかどうかという問題は、まだ調査される必要があります」と結論づけている。
(ロイター - 5月5日)
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水道水は膀胱がんのリスクを増加させるかもしれない

6件の研究で蓄積されたデータから、水道水を使った飲み物を飲むと、男性で膀胱がんになるリスクがわずかに増加するかもしれないことがわかったという。

水道水の消費で膀胱癌のリスクが増加することは、「6件の研究すべてで見られ、偶然にしては説明がつかない」と、国際的な雑誌Cancerで研究者たちが記述している。

しかしながら、現在のところ、水道水が「膀胱がんのリスクがわずかに増加することと関係がある」というこの研究結果から、すぐに健康問題になるというわけではないと警告する。

この結果は2,749人の膀胱がん患者の症例と、5,150人のがんではない人の対照実験に基づいている。ほとんどの被験者は、米国、カナダ、フィンランドの居住者で、フランスやイタリアの被験者のデータも含まれている。

研究者たちは、1日当たり水道水を2L以上飲んだ男性の方が、1日当たり0.5L飲んだ人よりも、膀胱がんのリスクが50%高かった。女性での結果はそれほどではなかった。

平均で、コーヒーは摂取した水道水の約1/3の量が用いられ、1日当たり5杯以上のコーヒーを飲むと、特に喫煙者で、膀胱がんのリスクが増加した。

だが、コーヒーを入れない水道水を飲んでも、膀胱がんのリスクが増加した。

水道水以外の液体を飲むことは、膀胱がんのリスクと関連づけられなかったと、スペインのバルセロナの、Institut Municipal d'Investigacio Medicaの、Christina M. Villanueva博士によって率いられた研究チームは報告する。

膀胱がんと水道水(水道水以外の液体ではなく)の消費との間の関係から、このリスクの増加が、水道水の中の発癌性の汚染物質(消毒薬の副産物など)に関連しているかもしれないということを研究者たちに示唆している。

消毒薬の副生成物は、水の中で自然に生じる有機物質と(塩素などの)消毒薬の反応で発生する化学物質である。通常、トリハロメタンが塩素消毒の最も一般的な副生成物だ。

しかしながら、現在の研究では、多量の水道水を飲む人々の膀胱がんのリスクの増加は、トリハロメタンの曝露と無関係だった。
(ロイター - 5月5日)
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ヘルス・チップ:喉の痛みを和らげる

扁桃腺炎や連鎖球菌のような重篤な原因ではないのに、のどの痛みがしつこく続くなら、アメリカ家庭医学会(American Academy of Family Physicians)は痛みや不快感を和らげるために次のことを提案します。

・アセトアミノフェンやイブプロフェン、ナプロキセンなどのOTC(薬店)の痛み止めを服用してみる。
・飲み物をたくさん飲んだり、アイスキャンデーのような凍っているものを食べたり、薬用ドロップやハードキャンディ(飴?)をなめる。
・加湿器を使用する。
・温めた塩水で、1日数回うがいをする。塩水はカップ1杯当たり小さじ1杯の塩を使用して作る。

症状が軽くならなかったり、発熱したり、さらにひどい病気の症状があれば、すぐに、医師に診てもらってください。
(HealthDay News - 5月5日)
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メラトニンは眠気を改善するかも

睡眠時間がはっきりしないときにメラトニンを摂取すると、居眠りを著しく改善するということが、アメリカの新しい研究でわかった。

この研究結果は、時差ぼけや、交代制や夜勤に勤務する人、睡眠相後退症候群の人たちにとって重要であろう。

メラトニンは、暗くなると体内で自然につくられ、睡眠のサイクルやサーカディアン・リズムを調整するために、脳が夜と昼を決定するのを助ける。何百万人ものアメリカ人が、よく眠れるように、メラトニンのサプリメントを取っているが、これらのサプリメントの有効性に関する調査結果は複雑である。

この研究で、Brigham and Women's Hospital and Harvard Medical Schoolの研究者たちは、これまで医学的に、また睡眠や精神的な病気について重要な問題がない18〜30歳の、21人の男性と15人の女性を観察した。被験者は研究を始めるにあたって、3週間、アルコールやカフェイン、ニコチン、禁制品、処方薬、および非処方薬を控えた。

最初3昼夜にわたって、ボランティアの被験者たちは、正常な睡眠のパターンやメラトニン生成を測定するために、睡眠研究室で調べられた。

「被験者たちはそれから、毎日東行きの4つの時間帯を横断する旅行者をシミュレートして、20時間の睡眠-覚醒のスケジュールを守ってもらいました」と、senior authorであり、Brigham and Women's Hospitalで睡眠薬部のチーフである、Charles Czeisler博士は、準備された声明で発表した。「次の3週間、寝る30分前に被験者たちは、プラセボ(偽薬)、または0.3mg、5.0mgで調剤したメラトニンのいずれかを摂取しました」

Sleepの5月1日号の報告で、このチームは、体内でメラトニンを生成していないと、「睡眠効率」がメラトニンを5mgの投与量のグループで83%、0.3mgのグループでは84%、偽薬を摂取したグループでは77%だったことがわかったという。

メラトニンが体内で生成されているときには、3つのグループで睡眠効率にそれほど違いがなかった。
(HealthDay News - 5月5日)
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FDAが抗ヒスタミン剤に警告

アメリカ政府の厚生省は、火曜日に2歳未満の子供に塩酸プロメタジンを含む薬物を与えないように、抗ヒスタミン剤の使用と関係のある7件の死亡事例を引用して、両親や医師に警告した。

食品医薬品局(FDA)は安全性情報で、死亡事例以外にも、アレルギー薬の使用に関連した重篤な呼吸障害の報告を22件(すべて2歳未満の子供)受けたと話す。

また、塩酸プロメタジンとして知られるこの薬物は、さまざまなジェネリック薬品同様、Wyeth社から商品名Phenergan(米国にて)で販売されている。この警告は、シロップ剤、坐薬、錠剤、および注射薬など、この薬物のすべての剤型をカバーしている。

FDAは、両親がこの薬を2歳以上の子供に与える際にも注意するべきであるとしている。

FDAは、強まっている警告を反映するために、この薬のすべての剤型のラベルを新しいものにしたという。

この薬は、1951年に承認され、アレルギーや、軽いアレルギー症状に対して、花粉症や鼻閉、鼻水を治療するのに使用されている。

詳しくは、FDA promethazine information:
http://www.fda.gov/cder/drug/InfoSheets/patient/promethazinePIS.htm
(Associated Press - 4月25日)

プロメタジンは、日本ではピレチアやヒベルナとして知られており、
アレルギー症状を抑えるだけでなく、パーキンソン病の症状やめまいに使用したり、
吐き気を抑える作用なんかもありますが、
この記事は2歳未満を対象としたものなので、
アレルギー薬として扱われているのだと思います。
書いた人 hampton | - | - |




非ホルモン療法でホットフラッシュを和らげる

抗うつ剤や血圧の薬などを使った非ホルモン療法が、更年期に関連する身体の火照り(ホットフラッシュ)を除去する。ところが新しい研究によると、それはエストロゲン療法ほど有効でないことがわかったという。

また、ホルモン補充療法のように、副作用のある非ホルモン療法があるかもしれないので、その使用を限定するのが最も良い、と研究者たちは話す。

「症状がそれほどでないなら、何もしない方がいいでしょう」と、この研究のlead authorであり、ポートランドのOregon Health & Science UniversityのHeidi D.Nelson博士は語る。

この研究結果は、アメリカ医学会誌の5月3日号に掲載されている。

更年期の症状に対する非ホルモン療法への関心は、Women's Health Initiativeの研究後、高まった。この研究は、ホルモン療法で女性に乳癌や血栓、卒中、心臓発作のリスクが高くなることがわかり、2002年にこの研究は予定より3年早く中止された。

新しい研究で、Nelson氏と彼女の同僚たちは、非ホルモン療法における43人の臨床試験の結果を集めて、分析し、いわゆるメタ分析を行った。彼らは、一般的な更年期症状である身体の火照りに対する各治療法の有効性を調べた。

「私たちは計算できる身体の火照りに焦点を合わせました」と、Nelson氏は話す。

何が助けたか? 抗うつ剤、血圧の薬のクロニジン(カタプレス)、ガバペンチン(ニューロンチン = 鎮痛薬 = 日本未発売)、てんかんの薬物療法はすべて、しばしば起こるひどい火照りがある程度減少した。アカツメクサのイソフラボン抽出物には効果がなかった。そして、もう1つのポピュラーな療法である、大豆のイソフラボンに関する研究の結果は複雑だった。

しかしながら、非ホルモン療法は完全に除去はしなかった。

「クロニジンは身体の火照りを1日あたり約1減少させました」と、Nelson氏は話す。パロキセチン(パキシル)などの抗うつ剤のSSRIもまた、身体の火照りを1日あたり約1減少させた。そして、ガバペンチンは1日に約2減少させたという。

ホルモン補充療法では、身体の火照りを1日あたり平均で2.5〜3減少があったと、Nelson氏は語る。その減少に価値があるかどうかは、ある日に、女性にどれだけ身体の火照りがあるかによるとしている。

多くの医師は、生活を憂うつにするほど深刻な症状を抱えた女性は、有効で最も少ない用量でホルモン補充療法をできるだけ短い期間受けることを提案する。

この雑誌の付随の論説で、サンフランシスコのカリフォルニア大学の薬学助教授のJeffrey Tice博士は、すべての非ホルモン療法には副作用があると述べている。例えば、抗うつ剤パキシルは、頭痛や不眠、不安、および性機能不全を引き起こすことがある。そして、メタ分析のために見直された試験では、この治療法が数カ月研究されただけなので、身体の火照りの除去における長期にわたる研究はないと、彼はつけ加えた。

「すべての抗うつ剤が等しいわけではありません」と、彼は話す。「身体の火照りの除去に対して最も一貫した証拠がある抗うつ剤の1つがパキシルです」

更年期症状が軽い女性は、火照りが生じたときに摂取した辛い食物や冷たい飲み物を飲むといった、身体の火照りの引き金になるものを避けることで十分だろうと、Tice氏は話す。「それから始めてください。もし薬物を必要としないなら、服用しないでください」と、彼は言う。

Nelson氏はまた、身体の火照りがやってきたら、衣服を重ね着したり脱いだりするなど、他の措置も勧める。

「憂うつな症状を抱える女性に、エストロゲンが適さないなら、これらの他の療法を調べ、何らかの除去法を見つけるべきです」と、彼女は話す。
(HealthDay News - 5月2日)
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アスピリンは抗生物質による聴力損失を予防する

最新の報告によると、一般にアミノグリコシドと呼ばれる抗生物質によって引き起こされる聴力損失を、アスピリンが予防することがわかったという。

アミノグリコシドは急性感染症、嚢胞性線維症、結核などを治療するのに過去60年間使用されている安価な抗生物質である。けれども、それらの使用はまた、不可逆性の聴力損失にもつながる。

ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンの4月27日号で、米国と中国のチームによって報告されるように、この研究は195人の中国人患者で行われ、ゲンタマイシン(アミノグリコシドの一種)を1日2回、80mgから160mgまで静脈注射を5日〜7日間行った。195人の患者のうち89人は、抗生物質と一緒にアスピリンを服用し、106人は抗生物質と一緒に偽薬を投与された。

アスピリンを服用した患者で聴力を損失した率は3%で、偽薬を服用した患者では13%だった。このことは、アスピリンを服用した患者の聴力損失率が、75%低いことを意味する。

「患者に対してリスクを最小にするための予防策を講じることができるように、この言葉が世界中の医学界に広がるのを見たいと思います。アスピリンはどこででも入手できますし、安価です」と、この研究のsenior authorであり、University of Michigan (U-M) Medical Schoolの耳鼻咽喉学科で生化学教授のJochen Schacht氏は、準備された声明で発表した。

この研究は動物におけるこれまでのU-M研究に基礎をおいている。

「これまで私たちは、そのような治療がマウスで効果があることがわかっていましたが、これがヒトでも非常にうまくいったことにエキサイトしています。動物研究を臨床研究に置き換えるのはたやすいことではありません。最初の治験で、マウスから男性や女性にまで推定したことは幸運でした」と、U-M Health System's Kresge Hearing Research InstituteのディレクターであるSchacht氏は語る。
(HealthDay News - 4月26日)
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ヒトはなぜ人生の3分の1も眠るのか?―脳と体がよみがえる!「睡眠学」のABC
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睡眠負債と体内時計の話が興味深く、ほかに睡眠時無呼吸症候群の話などもあり、実用的な内容になっています

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