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癌治療とハーブ

漢方薬が乳癌の治療の副作用に対する新しい兵器となるかもしれないということが、新しい研究で分かったという。

しかしながら、研究者たちは、これらの療法の安全性や効力を証明するのに、もっと良い研究が必要であるということに同意している。

7件の中国の研究を分析した研究者たちは、漢方薬治療が化学療法の短期的な副作用(疲労や吐き気、嘔吐、骨髄抑制など)を減少させることができるという「限定的な証拠」を、この試験が提供したと結論づけた。

しかし、研究者たちはまた、7件の研究は質的に乏しく、推薦する前に科学的にもっと厳密な研究を要することを認めた。

「伝統的な中医学もしくは漢方薬の使用の訓練を受けていない西洋の医師は、理論も臨床の基礎もないからと、これらのアプローチを捨てるべきでなく、またこの分野でのさらなる研究をサポートするべきです」と、the Chinese Cochrane Centreの研究者たちは、オンライン・ジャーナルCochrane Libraryの最新版で記述している。

・『証明されていない治療を避ける』

Memorial Sloan-Kettering Cancer Centerの統計学者であるAndrew Vickers, PhDは長年、代替補完的な癌の治療を研究している。

彼は、品質の高い研究が必要であることに同意するが、安全であると立証されるまで乳癌患者は漢方薬の治療を避けるべきだと話す。

「Memorial Sloan-Kettering Cancer Centerの方針は、化学療法や放射線療法の間やその前の2、3週間、どんなハーブや他のサプリメント(ビタミンも)の使用に対しても患者にアドバイスすることです」と、彼はWebMDに語る。

その方針は、特定のハーブやサプリメントと、治療を受ける癌患者における結果が芳しくないことに関する研究に由来する。

例えばハーブ系サプリメントのセントジョンズワートは、ある化学療法薬の血中濃度を下げることがわかった。そして、ビタミンEは放射線治療を受けた頭頸部癌患者で増加する死亡のリスクと関係があった。

Vickers氏は、ハーブ系サプリメントやビタミンが2つの方法、つまり癌を殺す薬物の代謝を早めることと、抗酸化剤として作用することによって、化学療法の効力を下げると話す。

癌細胞を殺すために与えられた薬物の代謝が早くなると、作用をするのに充分なだけ体内に留まらなくなる。

そして、抗酸化剤が正常な細胞を保護する役割をしている間、それらはまた癌細胞をも保護するかもしれないと、Vickers氏は言う。

「あるハーブやビタミンが、実際に癌の治療がうまくいくようにするかもしれないと信じる確かな理由がありますが、これを立証する研究は行われていません」と、彼は話す。「有害である妥当な可能性があり、利益になる証拠がなければ、私たちは使わないようにと言います」

・害に関する証拠がない

分析を行った7件の研究は、化学療法を受けているか最近受けたことのある計542人の乳癌患者で行われた。すべての研究で、化学療法のみの治療と、化学療法プラス漢方薬もしくはハーブの治療を比較した。

漢方薬の治療を受けた患者で、有害である証拠はなかったが、Vickers氏はこの結果に疑問を持っている。

患者がどのようにランダム化されたかに関する重要な情報を含む研究は2件しかなく、どれも追跡調査や回収に関する情報を含んでいなかったと指摘する。


「これらの研究はあらゆる重要な方法論的な基準における決定的な詳細を明らかにしませんでした」と、彼は語る。
(WebMD - 2007年4月18日)

セントジョンズワートは有名ですよね。
でも、原文ではとりあえず分けられてはいるものの、
漢方薬もハーブもherbのせいか、ごっちゃにされてる気がしないでもありません。
書いた人 hampton | - | - |




レプチンと大腸癌

脂肪細胞で作り出された化学物質が直腸癌の成長を促進することが、米国の研究で分かったという。

なぜ非常に太った人々で、病気のリスクがとても高いようにみえるかを説明するのに、イギリスの雑誌Surgeryでの研究が役立つかもしれない。

カリフォルニア大学のチーム、サンディエゴは、レプチンというホルモンがヒトの直腸癌細胞の成長を増加させる引き金となったことを発見した。

肥満の人は結腸直腸癌の発症が最大で3倍高い。

他の研究者たちは、ある直腸癌細胞が、表面の化学物質に対する『受容体』で、レプチンに反応するようにセットアップされるようだということを既に発見している。

脂肪細胞が多ければ、血流にそれだけ多くのレプチンが存在するだろう。

サンディエゴチームは、ホルモンに曝露したヒトの癌細胞に起きたことを観察することによって、その関係に関するさらなる証拠を見つけたいと考えた。

研究室では、彼らは異なるさまざまな癌細胞にこのホルモンを加えた。

成長はすべての細胞株(3つのうち2つで実験を行った)で促進され、このホルモンはまた、正常な細胞を置き換えるのを身体に許容するようにプログラムされた死の過程を妨げるが、それは癌でしばしば誤作動する。

この研究を導いたKim Barrett博士は次のように話した。「これらの結果は、肥満がなぜ人の結腸癌のリスクを増加させるかを説明するかもしれません」

「レプチンがこれらの細胞をどのように刺激するかを示している事実は、製薬会社が病気に対して新しい治療を発展させるのに良い位置にいるかもしれないということを意味します」

・肥満の増加

イギリスでは、現在5人の男性のうち1人と、女性の4分の1が肥満で、肥満に関連する病状(癌など)で早く亡くなる人は、1年当たり最大3万人であると見積もられている。

イギリスには、現在、ヨーロッパで最もたくさん肥満の人がいる。

今週発表された研究では、ひどい肥満の男性が前立腺癌で亡くなるリスクが倍になることが示され、肥満が乳癌を発症する機会も増加させると信じられている。

Alan Clarke教授は次のように話す。「この研究は、レプチン(脂肪細胞から放出されるホルモン)が肥満と癌との間の関係において役割を果たすかもしれないということを示すこれまでの研究の上に成り立ちます」

「レプチンが腸の癌の発症における役割を果たすことが知られている2つの分子経路に関与していることが分かっています」

「初期段階であるものの、この研究結果は腸の癌の発症や、肥満と癌との間の関係の上に光を放ちました」
(BBC - 2007年4月7日)
書いた人 hampton | - | - |




男性の皮膚は日光に敏感

日光を浴びることが原因の皮膚癌は、男性の方が女性より早く生じ、またひどいことが、マウスの研究で分かった。

男性が女性より皮膚癌にかかる傾向があることは、よく知られている。 男性は女性よりも皮膚癌の総数で2倍、扁平上皮癌が3倍多かったと、コロンブスのオハイオ州立大学の病理学の助教授であるTatiana M. Oberyszyn, PhDは述べる。

なぜか? 研究者は通常、男性が女性よりも野外の仕事が多く、日焼け止めや、シャツ、帽子で皮膚を保護することが少ない傾向があるからだと話す。Oberyszyn氏は、このことが本当かどうか疑問を持った。

この理論をテストするために、Oberyszyn氏のチームは太陽灯の紫外線を、飼育している無毛のマウスに当てた。マウスで6ヵ月間1週間に3回、8〜10分日焼けの実験を行った。それは、オスとメスの両方のマウスに皮膚癌を生じさせるのに十分なものである。

「オスの方が皮膚に腫瘍を早く、また多く生じ、その腫瘍もひどいことがわかりました」と、Oberyszyn氏はWebMDに語る。

・男性の皮膚の方が敏感か?

何が起こっていたのか? オスやメスのマウスの皮膚のテストで、驚くべき結果が起きた。オスの皮膚細胞は、メスの皮膚細胞よりも抗酸化剤が少なかった。

「私たちの皮膚は絶えず、物理的なものと同様に環境の刺激に曝露されます」と、Oberyszyn氏は話す。「私たちの免疫システムは私たちを健康に保ちます。しかし、この免疫システムは時々過剰に反応します。活性酵素が生産過剰になると、抗酸化剤はこれに対して保護する作用をします」

研究者たちは現在、男性が本当にマウスと同様かどうか確認するためにヒトの皮膚で調べている。

「私たちは、オスの皮膚が実に敏感であると考えています」と、Oberyszyn氏は話す。「男性はおそらく、もっと多くの抗酸化剤を提供する物、たぶん食事やスキンクリームを必要とします。日焼け止め剤に加えて、女性より男性の方が、肌に注意を払う必要があります。それは化粧品ではありません。まさに健康上の問題です」

Marianne Berwick, PhDはアルバカーキのニューメキシコ大学での癌の疫学及び予防のheadである。Berwick氏は、男性の皮膚と女性の皮膚の間に、大きな差があるというOberyszyn氏に同意している。

しかしながら、女性よりも男性の方が、癌を促進する紫外線に実に多くさらされると述べる。

「この現在の研究は、しっかりした良い研究ですが、それは全部ではありません」と、Berwick氏は話す。「私は、このために、より多くの抗酸化剤を摂取したり、皮膚につけたりするのを見たくありません。 男女の皮膚の違いは、本質的に生物学のためで、単に抗酸化防止剤自体の問題ではありません」

Oberyszyn氏の研究はCancer Researchの4月1日号で発表される。
(WebMD - 2007年4月2日)
書いた人 hampton | - | - |




水道水は膀胱がんのリスクを増加させるかもしれない

6件の研究で蓄積されたデータから、水道水を使った飲み物を飲むと、男性で膀胱がんになるリスクがわずかに増加するかもしれないことがわかったという。

水道水の消費で膀胱癌のリスクが増加することは、「6件の研究すべてで見られ、偶然にしては説明がつかない」と、国際的な雑誌Cancerで研究者たちが記述している。

しかしながら、現在のところ、水道水が「膀胱がんのリスクがわずかに増加することと関係がある」というこの研究結果から、すぐに健康問題になるというわけではないと警告する。

この結果は2,749人の膀胱がん患者の症例と、5,150人のがんではない人の対照実験に基づいている。ほとんどの被験者は、米国、カナダ、フィンランドの居住者で、フランスやイタリアの被験者のデータも含まれている。

研究者たちは、1日当たり水道水を2L以上飲んだ男性の方が、1日当たり0.5L飲んだ人よりも、膀胱がんのリスクが50%高かった。女性での結果はそれほどではなかった。

平均で、コーヒーは摂取した水道水の約1/3の量が用いられ、1日当たり5杯以上のコーヒーを飲むと、特に喫煙者で、膀胱がんのリスクが増加した。

だが、コーヒーを入れない水道水を飲んでも、膀胱がんのリスクが増加した。

水道水以外の液体を飲むことは、膀胱がんのリスクと関連づけられなかったと、スペインのバルセロナの、Institut Municipal d'Investigacio Medicaの、Christina M. Villanueva博士によって率いられた研究チームは報告する。

膀胱がんと水道水(水道水以外の液体ではなく)の消費との間の関係から、このリスクの増加が、水道水の中の発癌性の汚染物質(消毒薬の副産物など)に関連しているかもしれないということを研究者たちに示唆している。

消毒薬の副生成物は、水の中で自然に生じる有機物質と(塩素などの)消毒薬の反応で発生する化学物質である。通常、トリハロメタンが塩素消毒の最も一般的な副生成物だ。

しかしながら、現在の研究では、多量の水道水を飲む人々の膀胱がんのリスクの増加は、トリハロメタンの曝露と無関係だった。
(ロイター - 5月5日)
書いた人 hampton | - | - |




オメガ6は前立腺癌細胞のエネルギー?

Cancer Researchの2月1日号での報告によると、培地にアラキドン酸(一般名:オメガ6多価不飽和脂肪酸 = omega-6 polyunsaturated fatty acid)を加えると、前立腺癌細胞は通常の2倍速く成長するという。

「この急速な成長の原因を研究して、オメガ-6が、癌に重要であることが知られている1ダースの炎症性遺伝子(inflammatory genes)にスイッチをいれることを発見しました」と、代表執筆者である、San Francisco VA Medical CenterのMillie Hughes-Fulford博士は発表した。

さらなる分析で、アラキドン酸が「PI3-キナーゼ」径路から、これらの遺伝子を活性化していたことがわかった。この径路は、癌の病気の発生に重要な役割を果たすことが知られている。

非ステロイド性抗炎症薬もしくはPI3-キナーゼ阻害剤を培地に追加すると、アラキドン酸で誘発された前立腺癌細胞の成長は妨げられた。

この研究結果の見地から、Hughes-Fulford博士は現在、オメガ-6脂肪酸がたくさん含まれていることが知られているコーンオイルで料理をするのを避けていると話す。「私は医師ではないので、食べ方を人々に教えられませんが、私は自分の家でしていることを話すことならできます。私はキャノーラオイルとオリーブオイルだけを使用します」

SOURCE: Cancer Research, February 1, 2006.
(ロイター - 2月10日)
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腫瘍サプレッサー遺伝子が頭頸部癌を予防するかも

STAT1と呼ばれるタンパク質は、腫瘍サプレッサー(抑制するもの)となり、頭頸部癌の拡大を予防するかもしれないということが、最新の研究でわかったという。

「STAT1の活性化は、乳癌患者の生存の増加に関連していますが、頭頸部癌における役割ははっきりわかっていません」と、この研究のリーダーであり、University of Pittsburgh School of Medicineで耳鼻咽喉科と薬理学の教授のJennifer Grandis博士は、準備された声明で発表した。

「私たちの研究は、それが頭頸部癌において決定的な生存への道であり、その機能を回復する治療法の戦略が患者にとって有益となるかもしれないということを明らかにします」と、彼女は話す。

雑誌National Cancer Instituteの2月1日号での報告によると、Grandis氏や同僚たちは、正常な細胞におけるSTAT1の発現と、頭頸部の扁平上皮癌における場合と比較した。

腫瘍細胞が正常細胞より低い濃度でSTAT1を発現したことがわかった。研究者たちが化学的にSTAT1の発現の濃度を増加させるようにすると、腫瘍細胞は、成長が止まって死滅した。

「STAT1の信号が途絶えると腫瘍細胞は成長し、その損失が癌の成長を促すことがわかりました。他方で、この信号が増加し、化学療法と一緒に行うと、癌細胞は、より死滅する傾向がありました」と、Grandis氏は話す。

頭頸部癌患者は、治療後でさえ5年生存率が低いと、この論文著者たちは述べる。現在の治療法のオプションは限られており、せいぜい副作用を抑制するものである。
(HealthDay News - 2月3日)
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コレステロールの薬は大腸癌を予防しない

スタチン系として知られるコレステロール降下剤が、結腸直腸癌の危険性を低下させるかもしれないという希望は、2つの新しい研究の結果によって打ち砕かれた。

1つは、被験者のうち27人が心血管障害でスタチン系薬物を服用している、合計8万7,000人近くの被験者で調べたところ、服用している人は、していない人に比べても、結腸直腸癌や他の種類の癌の発症が減少していないことが分かった。

もう1つは、スタチン系を服用した13万2136人の人々でも発症の減少はなかった。(strong Cancer Prevention Study II Nutritional Cohort)

これまでの研究で期待が高まっていたが、そのうちの1つ(の研究)では、5年以上スタチン系を服用した人々で、結腸直腸癌が47%低下したことがわかっていた。

しかし、それらの研究は「方法論で多くの欠点がありました」と、コネチカット大学で薬理学の教授をしているC. Michael White氏は話した。27人の治験で行った彼の分析が、アメリカ医学会誌の1月4日号に掲載されている。

「私たちは研究で、すべての治験のメタ分析をしたところ、癌の発症もしくは癌による死の減少がみられませんでした」と、White氏は語る。

それらの治験における人々のほとんどがプラバスタチン(プラバコール)という、1種類の薬物を服用していた「が、他のスタチン系薬物を調べた際に、保護作用があるかもしれないということを示す混合物を考えつきませんでした」と話す。

2番目の研究は、アメリカ癌協会の疫学者であるEric J. Jacobs氏によって行われ、雑誌National Cancer Instituteの1月4日号に載っている。彼らの研究結果もやはり陰性だった。「私たちの結果は、スタチン系という薬物の系統が、結腸直腸癌のリスクを強力に低下させるという仮説を支持しません」と、彼らは記述している。

2つの研究は「一貫していて補足的です」と、Jacobs氏は話す。「2つとも、大腸癌の危険性への効果を全く示さないので、矛盾がありません。メタ分析でスタチン系のさまざまな種類を調べることができたので、それらは補足的ですが、私たちの研究は、さらに長期間の使用について調べることができました」

White氏は、このニュースがそれほど悪くはないと言う。

「朗報は、スタチン系が最初に出て来たとき、それが癌を引き起こすかもしれないと、人々が心配したということです」と、彼は話す。「今、私たちは、効果が非常に中立であることがわかっています。」

そして、この報告で、スタチン系の服用を止める理由はないとWhite氏は言っている。 「これらは心臓病の人々にまだ奇跡的な作用をしています」と、彼は話す。「ただ、癌の危険性を減らすために服用しないでください。それよりも、喫煙を止めて、食生活を改善してください」

50歳以上の男女にとって不可欠のステップは、ポリープを検出するために受診し、大腸癌の検査をすれば、癌になる前に取り除くことができると、Jacobs氏は言う。

この研究は、スタチン系薬物が癌から守るかもしれないという概念に全く反証するわけではないと、ニューヨーク市にあるMount Sinai Medical Centerで脂質と代謝のディレクターである、Donald A. Smith博士は話した。

「しかし、それは非常にマイルドな作用で、確かに、最初の5年間では起きないでしょう」と、彼は言う。「長きにわたる問いは、そもそも効果があるかどうかということです」
(HealthDay News - 1月3日)
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日光と皮膚癌の関係

紫外線B(UV-B)の光への曝露は、基底細胞癌(basal cell carcinoma)と扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)の皮膚癌のリスクの増加に関連していたが、黒色腫(melanoma)ではなかったということが、新しい研究でわかったという。

また、ヒューストンのUniversity of Texas M.D. Anderson Cancer Centerの研究者たちは、UV-B曝露がDNAの破損を修復する細胞の能力を減少させることがあるということを発見した。

この研究は、黒色腫や非黒色腫両方の皮膚癌の469人の患者と、癌ではない329人の人で行われた。この研究のボランティアから採取した血液サンプルは、UV-B放射に曝され、24時間後に染色分体(DNAの修復の間接的マーカー)と呼ばれる細胞構造の破壊の数を分析した。

UV-Bに曝された血液サンプルの、染色分体の破壊の高い数値は、基底細胞や扁平上皮癌のリスクが3倍高かったが、黒色腫の増加するリスクとは関連がなかったという。また、UV-B放射に対する感受性が増加すると、他に知られている危険因子(髪や肌の色、日焼け歴、日焼け能力、しみなど)と相互作用を起こし、基底細胞と扁平上皮癌のリスクを増加させるかもしれないということもわかった。

この研究は、雑誌National Cancer Instituteの12月21日号に掲載されている。
(HealthDay News - 12月22日)
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胸部エックス線検査はしばしば誤診がある

胸部エックス線で早期の肺癌を検出することができるが、一方でそれはまた、多くの誤診を生む可能性があることが、新しい研究で、わかったという。

米国国立ガン研究所の研究者たちは、Prostate, Lung, Colorectal and Ovarian Cancer Screening Trial(前立腺、肺、大腸、および卵巣癌のスクリーニング検査)のデータを分析した。検査で基本の胸部エックス線を受けた6万7000人以上の人では、約6,000人(9%近く)がフォローアップを必要とする異常な結果だった。

さらなる検査の後、胸部エックス線結果で異常がみつかった人のうち126人(2.1%)は、最初に胸部エックス線を受けてから12カ月以内に肺癌と診断された。 肺癌が検出された人の44%は、ステージ1だった。ステージ1の肺癌患者たちは、外科手術の対象と考えられる。

「陽性の予測値(胸部エックス線の)は低かったです。それは、最初のエックス線検査で多くの誤診があったことを意味します。もしあなたが胸部エックス線で陽性の結果だったなら、メッセージは『慌てない』ことです」と、この試験を導いたNCIの研究者のChristine Berg博士は、準備された声明で発表した。

彼女は、組織の変化や、他の良性の因子が、エックス線で腫瘍として現れることがあると述べた。

「早期癌の検出率は、私たちが一般的な社会で見るものより良かったです。しかし、それが死亡率の利益になるかどうかは、まだ不明です。一般市民に、肺癌スクリーニング・ツールとして胸部エックス線を推奨するのは早すぎます」と、Berg氏は話す。

この研究結果は、12月21日号の国立ガン研究所の雑誌で報告された。
(HealthDay News - 12月21日)

そういえば、最近にも乳癌ではなかったのに切除手術を行ったというニュースがあった。
このケースでは、患者本人が仕事の関係で急いだということもあるようだけれど、
やはり、あわててはいけないということかもしれない。
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失われたタンパク質が肺癌の鍵を握る

1つのタンパク質は、肺癌(いまだ世界最大の殺人的な癌である)へと流れを一変させる鍵を握るかもしれないという研究結果が、このほど発表された。

ナッシュビルのバンダービルト大学の研究者たちは、腫瘍細胞増殖因子b(Transforming Growth Factor-b = 細胞の成長や死のように主要な機能を制御するタンパク質の一群)に対する2型受容体が、非小細胞肺癌患者で失われていることを発見した。

肺癌細胞が注入されたマウスの試験で、非常に小さくてあまり活発でない腫瘍が、2型TGF-b受容体を運ぶものに発生したことを確認した。

「私たちは、初めて、これらの重要な分子が欠けているか、またはこの作用がすべての症例の肺癌の4分の3で抑制されることを確証しました」と、lead researcherのPran Datta教授は話す。

「マウスの肺癌細胞にこの分子を戻すと、細胞の腫瘍に成長する能力が減少しました」と、彼はイギリスの雑誌Cancerに記述している。

関連性がわかったので、研究者たちは現在、治療法を見つけるために、発症する際に主要な受容体分子が、どのように、なぜ消失するのかを、発見しなければならない。

肺癌の80%は非小細胞肺癌で、ほとんどの原因は、喫煙(自らが喫煙しようが、受動喫煙であろうが)である。
(ロイター - 11月8日)
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イチョウは卵巣癌をかわすかも

女性で、また研究室内で行われた研究は、ハーブのサプリメントのGinkgo biloba(イチョウ)が、卵巣癌の発症のリスクを下げるのを助けるかもしれないということを強く示唆したという。

卵巣癌は、女性の癌の死因として4番目に多く、婦人科の癌の診断で2番目に多いものである。

イチョウのようなハーブのサプリメントは、潜在的に予防効果があるとして関心を呼んでいるが、この目的に対する使用を支持するには「科学的な証拠に欠けている」と、ボストンのBrigham and Women's HospitalのBin Ye博士は、今月ボルチモアで行われた癌予防会議のレポーターの集まりで話した。

卵巣癌の600人以上の女性を含むに卵巣癌と640人の健康な対照試験の女性にかかわる地域住民をベースにした研究で、Ye氏たちは、最も一般的に使用されたハーブがイチョウやエキナセア、セント・ジョンズ・ワート、チョウセンニンジン、コンドロイチンであることがわかった。

しかし、イチョウだけが卵巣癌をかわすようにみえた。データによると、イチョウのサプリメントを摂取した女性は、卵巣癌のリスクが60%低くなったという。

Ye氏によると、特に「卵巣癌ではない女性の4.2%の人は、診断の少なくとも6ヵ月前に、定期的にイチョウを摂取していると報告しましたたが、卵巣癌の女性の1.6%の人だけが、イチョウを摂取していると報告しました。このことは、イチョウを摂取している女性が卵巣癌になりにくいかもしれないということを示唆します」

研究室で行われた研究では、ginkgolide AとB(イチョウの主成分)が、この予防効果の主な原因であるという証拠を提供する。

研究室での研究で、Ye氏たちは低用量のginkgolideを72時間続けて卵巣癌細胞に与えた。これは卵巣癌細胞の成長において、80%の減少まで導いた。

「結論として、イチョウは一般の人たちにおける卵巣癌のリスクを減少させるかもしれません」と、Ye氏は話す。
(ロイター - 11月10日)
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うつ病は結腸直腸癌のリスクを高めるらしい

約12万7000人の女性看護師で行った研究の、Nurses's Health Studyのデータの新しい分析によると、うつ病の女性では結腸直腸癌を発症するリスクが増加するという。

しかしながら、研究者たちはうつ病の症状と結腸直腸腺腫(腫瘍やポリープで癌になるもの)のリスクとの関係を見つけられなかった。

うつ病が癌の発症の役割を果たすと長い間考えられているが、データは決定的ではないと、ボストンのBrigham and Women's Hospital and Harvard Medical SchoolのCandyce H. Kroenkeと博士たちは、American Journal of Epidemiology(疫学)で説明する。うつ病は結腸直腸癌の危険因子であるとし、さらに、糖尿病や糖尿病、低エストロゲンレベル、そして喫煙のような習慣的な危険因子も含むと付け加える。

研究者たちは、うつ病が結腸直腸癌や結腸直腸腺腫の両方の危険性を増加させると仮定した。彼らの研究は特に、うつ病と結腸直腸癌を調べる最初のものである。

彼らは、研究に着手したときに癌ではなかった8万1612人の女性のデータを分析した。結腸直腸癌が400例、結腸直腸腺腫が680例、8年にわたる追跡調査の間に診断された。

Mental Health Indexにおいてうつ病の症状を多く有することがわかった女性は、症状の少ない女性に比べて、結腸直腸癌になるリスクが43%増加したことがわかった。肥満の女性で、その関係はより強かった。

うつ病は癌の発症において、肥満の毒性を悪化させることを示唆すると、研究者たちは述べる。うつ病の症状が結腸直腸癌の発症を促進するかもしれないということから、潜在的な生物学的要素を特定するために、さらなる研究が必要であると、彼らは結論づけた。
(ロイター - 11月3日)

Mental Health Indexは、検索してみたものの引っかかってこなかった。
おそらくBody Mass Indexのメンタル版と思われる。
要するに、うつ病の人は大腸癌になるリスクが高く、
肥満の人はさらにそれが高くなるようであるが、
他にもいろいろ危険因子が考えられるので、
まだ研究の余地があるということのようだ。
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アルコールはHRTによる乳癌のリスクを上げる

ホルモン補充療法(HRT)を受けている女性は、乳癌を発症するリスクが高くなるので、アルコール摂取を避けるべきであると、スウェーデンの科学者たちは発表した。

Karolinska Institutetの研究者たちは、エストロゲン陽性の乳癌の発症の増加を見たと話す。乳癌は最も一般的なタイプの病気であるが、特にアルコールを飲んだり、更年期症状に対してホルモン剤を服用している女性に多かったという。

「私たちの得た結果から、ホルモン剤を服用する女性は飲酒を避けるべきであるということを示唆します」と、米国の雑誌National Cancer Instituteで、研究結果を発表したチームのAlicja Wolk教授は言う。この雑誌は11月2日(水)に出た。

「ホルモン剤を服用しなければならない女性にできることといえば、癌になるリスクが倍増しないように、アルコールを避けることです」と、彼女はロイターにつけ加えた。

2002年に、心臓発作や卒中、乳癌など重篤な病気になるリスクが高くなるという研究結果が発表されてから、多くの女性が、HRTを止めたり避けるようになった。

Karolinskaの研究ではまた、一般にアルコールが乳癌になる危険性をどのように増加させるのか、さらに調べた。

Karolinskaの研究から、エストロゲン受容体に陽性反応を持つ乳癌に対してもリスクは増加し、それほど一般的でないエストロゲン受容体に陰性反応を持つタイプに対しては増加しなかったと、Wolk氏は話す。

Wolk氏たちは1987年から1990年までと、1997年に5万1,847人の閉経後の女性で再び集められたアルコール消費におけるデータを評価した。2004年半ば頃までには、1,188人の乳癌患者が特定された。

乳癌は世界中の女性で最も一般的な癌である。

フランス、リヨンの国際がん研究機関(IARC)によると、毎年100万件以上が診断され、約40万人の女性がこの病気で亡くなる。

乳癌の家系だったり、早い思春期、遅い更年期、肥満、そして出産経験のない人は、この病気を発症するリスクが増加する。
(ロイター - 11月1日)
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鎮痛剤は口腔癌のリスクをカットする

一般に使用される鎮痛剤は喫煙者の口腔癌の危険性を減少させうるが、長期使用で心臓病で死ぬ確率が上がるかもしれないと、ノルウェーの科学者たちは発表した。

非ステロイド性抗炎症剤、またはNSAIDsとして知られている鎮痛剤は、約500人の喫煙者で行った研究において、口腔癌の発症の確率を半分にした。その効果は禁煙するのに匹敵していた。

しかしながら、患者には心血管疾患で死亡するリスクの方が高いため、この薬物は総合的には生存を増加させなかった。

「これらの調査結果は、NSAIDsの長期使用を検討する際、リスクと利益の慎重な分析が必要であることを強調します」と、オスローのNorwegian Radium HospitalのJon Sudbo博士は医学誌Lancetでの報告で述べた。

一般に使用されるNSAIDsにはイブプロフェンやナプロキセンがある。COX-2阻害剤として知られる新しい鎮痛剤には、メルクのVioxx(日本未発売)があるが、心臓発作や卒中になる危険性がある。

安全に関する問題が出て、メルクは2004年9月に市場からVioxxを引っ込めた。

NSAIDsは、COX-1やCOX-2と呼ばれる2つの酵素を阻害することによって、作用する。しかしながら、それらは消化管出血を引き起こす場合がある。COX-2阻害剤は、その損傷を抑制するように設計された。

Sudbo氏や彼のチームは、口腔癌に罹っている454人のヘビー・スモーカーたちと同数の癌に罹っていない喫煙者で、NSAIDSの使用を比較した。ちょうど、この研究において263人以上の人がNSAIDsを使用していた。

NSAIDsは、喫煙者が口腔癌になるリスクを53%削減したという。しかしながら、NSAIDsを服用しなかったグループの7%の人と比較して、この薬を服用した人のうち42%の人は、心血管疾患で死亡した。

Sudbo氏は、この薬のリスクと利益において、より多くの光を与える口腔癌予防の研究が計画されているか、あるいは進行中であると話す。

国立がん研究所によると、米国だけで、約3万人の人が口腔か唇、あるいは、喉や口腔の奥の一部の癌と診断されている。

タバコや葉巻、パイプ、噛み煙草を吸うことが、ほとんどの口腔癌の原因になる。 アルコールを飲む人々もまた、飲まない人よりも、その病気になるリスクが高い。

「これから数年にわたって行われるこれらの試験で、NSAIDsが口腔癌の患者への破壊的な影響や、家族および国民の健康を減少させるかどうかわかるでしょう」と、彼はつけ加えた。
(ロイター - 10月6日)

今回のこの記事では、喫煙者に限定されるようだ。
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加工肉は膵臓癌のリスクを高める

Journal of National Cancer Instituteの最新号に掲載されている米国の研究によると、加工肉や赤身肉、豚肉を多量に食べると、膵臓癌の危険性が増加するという。

19万人以上の人で行った研究では、加工肉の摂取が多い人は、あまり食べない人に比べて、68%膵臓癌のリスクが高かった。赤身肉や豚肉を多く食べた人は、あまり食べない人に比べて、膵臓癌になる人は50%多くなった。

膵臓癌と、飽和脂肪、コレステロール、総脂肪、卵、乳製品、魚または鶏肉の摂取との間には関係がないことがわかった。

ハワイのCancer Research Centerの論文著者は、肉の加工技術から生じる発癌性物質が、これらの食物を多量に食べる人々でリスクが増加する原因かもしれないということを示唆する。

これまでのいくつかの研究で、膵臓癌になる危険因子として肉や乳製品、卵を特定したが、結果は混合されていた。

約3万2000人のアメリカ人が昨年、膵臓癌と診断された。
非常に遅い段階になってからたびたび検出されるので、この悪性腫瘍の5年生存率は5%未満である。
(HealthDay News - 10月5日)
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ヘルス・チップ:大腸がんの予防

Duke University Medical Centerによると、結腸直腸癌は、毎年約13万5000件の症例が新しく診断されており、米国で4番目に一般的な癌であるという。

ここに、結腸直腸癌の発症リスクを最小にするいくつかの方法を挙げる:

・健康に良い食事に従う。
・定期的に運動する。
・40歳以降、年1回、デジタル直腸検査や検便を含むスクリーニング・プログラムを始める。50歳以降、5〜10年毎に内視鏡検査を受ける。
・結腸直腸癌の家系であれば、より厳密なスクリーニング・プログラムを始めることに関して、医師と相談する。
・便の中に血液が混じっていないか、腸の習慣における変化、腹痛といった症状に、注意深くする。
(HealthDay News - 9月21日)

デジタル直腸検査というのが、どういうものなのかわからなかった。
たぶん一般的な検査だとは思うのだけれども。
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アスピリンは結腸直腸癌を抑制しないかもしれない

女性についての大規模な研究で、低投与量のアスピリンが結腸直腸癌を予防する簡単な方法であるかもしれないという望みが少なくなった。

約8万3千人の看護士で行った20年にわたる研究によると、アスピリンは役立つが、効果は10年間使用してからが重要であるということが、水曜日発行の雑誌American Medical Associationに掲載された。

低投与量のアスピリンは、癌のリスクをそれほど下げなかった。1日当たり2錠以上という高用量のアスピリンは、結腸直腸癌のリスクを3分の1にまで下げたが、危険な出血につながった。

多量のアスピリン療法で1〜2件の結腸直腸癌が防げたとしても、胃腸への刺激による深刻な出血のケースを8件追加するだろうと、見積もられた。

「心臓病と結腸直腸癌の両方を予防するために、1日に1錠のアスピリンを取るようにとは勧められない」と、ハーバード・メディカル・スクールの研究者であり、研究の共著者である、Andrew Chan博士は話す。

最も良い予防は定期的な検査や、運動、食物繊維の多い食事をし、低脂肪食を摂取することであると、Chan博士や、この研究に参加していない研究者たちは言う。

「内視鏡検査を行った人々の平均的なリスクとして、アスピリンを服用するメリットは非常に少ない」と、North Carolina-Chapel Hill大学のRobert Sandler博士は言った。彼は、この研究に参加していない。

これまでの研究では、小児用アスピリンを1日に1回服用することが、前癌のポリープ、これは時々結腸直腸癌になるが、これを防ぐということが示されていた。アメリカ人にとって2番目に致死率の高い癌は、肺癌である。

先の研究で、心臓病に用いるのと同じ少量のアスピリンが、癌に対して、2つの任務を果たしうるという望みが高くなった。アスピリンは腫瘍の形成に関係のある酵素を阻害するようだ。

ほとんどの人々には、アスピリンの高用量の長期使用は正しくないと、Harvard's Brigham and Women's HospitalのJulie Buring博士は警告する。彼女は、同じような研究を行ったが、今回の研究には関わっていない。

Buring氏は、10年以上も低用量のアスピリンを服用した女性が結腸直腸癌や他の数種の癌のリスクを下げなかったということを示す研究を先月発表した。

「これは、あなたが自分で選ぶことではないでしょう。もし長期にわたって高用量摂取するようにと話したなら、主治医にこのことを話さなければなりません」と、彼女は言った。
(Associated Press - 8月23日)

アスピリンは、本当にいろんなところで出てくる。
柳の樹皮から抽出されてできた天然由来の優れた薬物であるが、
やはり副作用の問題もあるので、気をつけて使いたい。

ちなみに、アスピリンはサリチル酸系であり、ピリン系ではない。
昔、薬店にアスピリンを買いに行ったところ、
そこの薬剤師に、ピリン系は問題があるので置いてないと言われたことがある。
あまりに予想外のことだったので、返す言葉が出てこなかった。
もちろん、彼の言ったことは間違いである。
もっといえば、ピリン系の薬も売られているので、
二重の間違いをしたことになる。
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血液-脳関門を通過するガン治療薬

血液-脳関門という自然の遮蔽物で脳が保護されているという事実によって、腫瘍と闘う薬物が通るのを難しくし、何十年もの間、脳腫瘍を治療するための努力は邪魔されてきた。

しかし今や、癌を殺す化合物が特定されたという。
これは、その関門を通過することができるもので、この発見により、医師は一連の侵略的な脳の悪性腫瘍を治療することができるようになった。

血液-脳関門は、この化合物以外の異物から脳を保護する。
今週の全米科学アカデミーの会報のオンライン版に掲載された研究によると、化合物は、JV-1-36といい、関門を通り抜けることができ、実験室のマウスの脳内に到達した。。

「要は、脳に薬物を到達させられれば、脳腫瘍の治療が行えるのです」と、研究チームのメンバーであり、St. Louis University School of Medicineで老人病学や、薬理・生理科学の教授である、William A.Banks博士は、準備した声明を発表した。

「癌と戦う大部分の医薬品は、癌細胞だけでなく、他の細胞にも毒性があります。そのため血液-脳関門は、脳から医薬品を閉め出すのです」と、Banks氏はつけ加えた。

化合物JV-1-36は、癌性の腫瘍の原因となる視床下部の成長ホルモン放出を引き起こすホルモンを攻撃する。(HealthDay - 8月24日)
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アジアの低木がガンファイターになるかもしれない

クロトンと呼ばれる東南アジアの低木の葉をこすると、おそらく皮膚にひどい吹き出物ができるだろう。

しかし、この植物の種子から得られた
12-O-tetradecanoylphorbol-13-acetate(TPA)と呼ばれる化合物が、人の最も致命的な悪性のガンの1つである膵臓ガンと闘うかもしれないという。

「膵臓ガンは治療が困難です。治療のオプションが非常に限られているので、生存する人は多くありません。TPAは治療法としての可能性があり、追求する価値がたしかにあります」と、ニュージャージーのRutgers Universityで、生物化学および白血病の研究をしているAllan H. Conney教授は、声明を発表した。

マウスでは、TPAと、オールトランス型レチノイン酸(ATRA)とビタミンA誘導体と組み合わせたものは白血病に対して、すでに効果があることがわかっていると、研究者らは述べた。

その上、「私たちが、実験室で前立腺癌を治療する際に、ATRAをTPAと一緒に使うことが、有効な相乗効果をもたらすことが、以前にわかっていたので、膵臓ガンに対しての組み合わせをテストするのは論理的でした。細胞培養においてTPA/ATRAの組み合わせは、個々の化合物単独よりも、うまく作用しました」と、Conney氏は話す。

TPA単独とATRAと組み合わせて膵臓ガンのネズミを治療すると、腫瘍の成長の抑制と、腫瘍の縮小を観察した。腫瘍において、プログラムされた細胞死(アポトーシス)が実質的に増加し、腫瘍細胞の増殖(有糸分裂)は実質的に減少した。

「同時に、新しいガン細胞の成長を止め、既に存在しているものを殺していました。腫瘍にTPA/ATRAを組み合わせたものを使用したとき、この作用は最も劇的でした」と、Conney氏は言う。

研究結果は雑誌Pharmacology and Experimental Therapeuticsの10月号で発表されることになっている。(HealthDay - 8月22日)

ナチュラルなものから治療薬ができれば、ありがたいですね。
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