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抗うつ薬と骨折のリスク

ある種の抗うつ薬を50歳以上の成人が毎日服用すると、骨折のリスクが倍になることが、新しい研究でわかったという。

「他の研究でこの関係が指摘されていましたが、私たちの研究でこのことがはっきりしました」と、この研究の論文著者の1人であるDavid Goltzman, MD(モントリオールのMcGill大学でthe Centre for Bone and Periodontal Researchのディレクター)は言う。

研究に使用した抗うつ薬は、選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)として知られているもので、プロザックやパキシルなどの薬物である。

低濃度の脳内化学物質のセロトニンは、うつ病と関連しており、その薬物はセロトニンをより利用できるようにすることによって作用すると考えられている。

・SSRIと骨折のリスク

Goltzman氏らは50歳以上の成人5,008人(平均年齢は65歳)で評価した。

5年以上追跡調査を行い、それらは彼らが「もろくなって」骨折(ベッドから落ちるなどの比較的マイナーな外傷の例)を経験したかどうか調べた。

SSRIの日常的な使用は137人の被験者で報告された。

骨折のリスクを増加させる因子として知られているもの(転落、骨密度が低い、身体をあまり動かさないなど)を調整してからでさえ、SSRI抗うつ薬を服用する成人は、別の抗うつ薬を服用する人よりも、骨折のリスクが2倍高かった。

X線で、自己報告していた骨折が本当だったことが確認された。

「SSRIを服用していたグループでは、137人中18人(13.5%)が、骨がもろくなって骨折したことがX線で確認されました」と、Goltzman氏は言う。

「使用しなかったグループでは、4,871人中317人(6.5%)が、骨がもろくなって折れたことがX線で確認されました」と、Goltzman氏。

研究では5種類のSSRI(プロザック、パキシル、セレキサ、ルボックス、およびゾロフトを使用)が使われた。

・いかにしてSSRIはリスクを高めるか

Goltzman氏は、抗うつ薬が、骨の生理機能のために、骨折のリスクを高めるかもしれないとしている。セロトニンは最近、骨の生理機能において重要であることがわかっている。

1つの動物研究によって、例えば、「骨がセロトニンを使用する能力を変えると、骨密度が減少する」ことがわかった、とGoltzman氏は話す。

製薬会社は加勢する。

この研究は因果を立証しないと、Eli Lilly and Company(プロザックのメーカー)のスポークスマンであるAmy Sousa氏は言う。

「現在のプロザックの説明書には、副作用として『骨粗鬆症』がまれ(1万人中1人未満)に起きると、臨床試験のデータを基に記載されています」と、彼女は話す。

Goltzman氏の研究が小さなものであると、彼女はつけ加える。

この研究のための基金は、イーライ・リリー・カナダや他の製薬会社や、the Canadian Institutes of Health Researchなど、さまざまなところから提供を受けた。

・実用化

SSRIを続けることを考えているなら、50歳以上の人は、この関係をはっきり意識しておくべきで、骨密度検査を受けた方がいいと、Goltzman氏は言う。

「もしあなたが50歳以上で、あなたの医師がSSRIを処方するなら、特にちょっとした怪我で骨折したことがあれば、まず骨密度検査を受けて下さい」と、彼は話す。「私は、患者にSSRIを服用しないようにとは言いません」

体をよく動かしたり、ビタミンDやカルシウムを充分摂取し、喫煙や過剰な飲酒はしないなど、骨折のリスクを減らすために知られているようなライフスタイルに注意することも大切であると、Goltzman氏は話す。

さらに多くの研究が必要であると、Robert P. Heaney, MD(ネブラスカ州オマハのクレイトン大学の教授で長年にわたる骨粗鬆症の研究者)は言う。「うつ病それ自体は骨折のリスクと関係があります」

この研究での発見で、その薬がうつ病と闘うのに役に立つと、医師が決めたなら、SSRIの服用を止めるべきではないということに、Heaney氏は同意している。

うつ病は特に高齢者に一般的で、高齢者全体の約10%の人に影響を及ぼすと、Goltzman氏は述べる。

Goltzman氏の研究は、the Archives of Internal Medicineの1月22日号に掲載されている。
(webMD-2007年1月22日)

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