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気分障害にアビリファイと抗うつ薬

非定型抗精神病薬アビリファイ(アリピプラゾール:日本未発売)は、治療抵抗性を有するうつ病の患者において、抗うつ薬に反応する機能をアップするようにみえるという研究が示唆された。

非定型的抗精神病薬は、難治の気分障害を伴う患者に、しばしば抗うつ薬を増量するのに使われると、代表執筆者のGeorge I.Papakostas博士たちは、雑誌Clinical Psychiatryで発表した報告で述べている。

アビリファイは、非定型抗精神病薬の中でもユニークであるため、このクラスでは他のドラッグより効果的であるかもしれない。それはまた、良い副作用の側面も有するかもしれないと、Papakostas氏は、ロイター・ヘルスのインタビューで話した。

彼は説明した:「これまでのところ統合失調症や双極性障害で行われている研究では、アリピプラゾールやジプラサドン(Geodon:日本未発売)などの薬は、他の非定型抗精神病薬(オランザピン(ジプレキサ)、クロザピン(クロザリル)、クエチアピン(セロクエル)、およびリスペリドン(リスパダール)を含む)と比較して、体重の増加が少なく、stiffnes(動脈硬化?)や脂質異常という点からみると、利益があることが示唆されます」


Papakostas氏のチームは、最低6週間抗うつ薬で治療を行っているものの、まだうつ病の重要な症状を有していた患者を12人募集した。

患者たちはアビリファイを10〜15mgの投与量で始め、最大1日当たり30mgの投与量まで増やし、合計8週間行った。

研究チームによると、7人が反応し、うつの症状を50%以上減少し、5人の患者が小康状態に入ったと定義された。

「うつの症状の増減率を時間の経過とともに調べると、アリピプラゾールで手堅く急速に改善されたようにみえ、全体のかなりの割合で、改善が治療の最初の週のうちに起こりました」と、作者は述べる。

この雑誌の2番目の論文で、ウィスコンシンのBrown DeerにあるNorthbrooke Research CenterのJeffrey S. Smith博士と、アトランタのEmory University School of MedicineのCharles B.Nemeroff博士は、抗うつ薬を少なくとも8週間服用し続けていた15人の患者で同様の研究を行った。アビリファイの投与量は毎日2.5〜10mgの範囲で行われた。

8週目までに、14人の患者が治療に反応し、7人が改善した。

SOURCE: Journal of Clinical Psychiatry, October 2005.
(ロイター - 11月25日)
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