キーボード操作やピアノ演奏などで同じ動作を長時間繰り返すことで傷ついた神経から放出されるたんぱく質が、疲労感や抑うつ症状を示す「シック・ワーカー症候群」を引き起こすことが、米テンプル大での研究で明らかになった。
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研究チームによれば、マウスに前脚の関節を使った反復作業をさせ続けると、約3週間後から、負担のかかっている神経細胞が「サイトカイン」と呼ばれるたんぱく質の一種を大量に放出するようになる。
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上司の目には「さぼっているだけ」と映るかもしれないが、シック・ワーカー症候群だとしたら、しかったり励ましたりしても効果はない。同大研究員のメアリー・バーブ氏は「サイトカインが体を守るための合図を発しているととらえるべき。けん怠感などの症状により、神経の損傷がそれ以上悪化しないよう、休養が必要だと訴えているのだ」と説明している。
(ロイター - 11月6日)
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200511060003.html
日常的な疲労感のみならず、
慢性疲労症候群や線維筋痛症、リウマチなんかについても、
これで説明がつくかもしれない。
疲労を感じたら、自分で意識して休養をとるようにすることが大事なのだろうけれど、
今の社会システムでは、なかなか容認してもらえないのだろうなということも感じる。