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ヨガがうつ病や不安障害の治療を助ける

ヨガの姿勢や、コントロールされた呼吸、瞑想はともに、不安またはうつ病に苦しむ脳を楽にするのを助けるように作用するかもしれないということが、最近の研究で分かったという。

ヨガ実践者の脳スキャンは、1時間のヨガセッションの直後に、神経伝達物質ガンマアミノ酪酸(GABA)の濃度において、健康の向上を示した。低濃度の脳内GABAは、不安やうつと関係していると、研究者たちは話す。

「これが、ヨガのような行動療法で、主要な神経伝達物質において、実に無視できない重要な変化があることを示した最初の研究であると、まさに確信しています」と、lead researcherのChris Streeter博士(ボストン医科大学の精神医学及び神経学の助教授)は語った。

彼女は、ヨガがうつ病や不安障害と闘う人々を助けるために役に立つツールだということを証明できたと考えている。「私たちは彼らが自身の薬物を捨てることを支持していませんが、私は彼らが補助的にそれを使うことをアドバイスし、彼らがどのように行うかについて調べるでしょう」と、Streeter氏は話す。

彼女のチームは、その結果を雑誌Alternative and Complementary Medicine(補完代替医療)の5月号で発表した。

この研究で、ボストンの研究者たちは、長年ヨガを行っている8人と、やっていない11人の脳内GABAの濃度を計測するために、ハイテク磁気共鳴分光画像法を使用した。参加者は健康で、診断では精神障害の人はいなかった。

脳スキャンは、この実験の始まる前に撮影された。それから、ヨガをしないグループが読書だけをしている間、ヨガグループは60分間瞑想的に行うように依頼された。研究者たちはその後各々の被験者の脳を再びスキャンし、特にGABA濃度を調べた。

「私たちは、ヨガを行う人の脳内GABA濃度が27%増加しました。それは本当に重要な増加です」と、Streeter氏は語った。そのような変化は、ヨガをせずに読書をしただけの人では見られなかった。

彼女は、ヨガを行うスタイルや学校が重要ではないようだと話す。そのヨガグループには、「ハタ(hatha)や、アシュタンガ(ashtanga)、ビクラム(bikram)、ヴィンヤサ(vinyasa)、クリパル(kripalu)を行う人がいました。そして、多くの人はいくつかの異なる学校で訓練を受けました」と、Streeter氏は語る。

Streeter氏によると、「これは全てヨガが有益な効果があるかもしれないというメカニズムのうちの1つを私たちに与えます。他のメカニズムがあるかもしれません」

しかし別の専門家は、彼がこの研究の欠点と考えたものを指摘する。

トロント大学の精神療法のチェアマンで心理学及び精神医学の教授のZindel Segal氏は、精神的苦痛を軽減するために、行動療法の使用を長年研究している。

彼は、ボストンの研究者たちがこれらの技術の効果を調査するために脳スキャン画像技術を使用することを表彰されることになっていると話す。しかし、ヨガグループをなぜ単に座ったままの読書グループと比較して、別の運動をベースにしたグループと比較しないのか疑問をもった。

「運動自体がGABAに若干影響を及ぼすかもしれないので、この研究において、その比較を本当に必要とするでしょう」と、彼は語る。そのような対照群を含むことは、それがヨガであり、脳の変化の原因となったのがちょうど1時間身体運動をすることではないということを明らかにするだろう。

彼はまた、この研究の人々全員が精神的に健康で、臨床的うつ病や不安障害は、健康な人にありがちな「ストレスと緊張の毎日の変動」以上のものを含むと指摘する。

人生の日常の浮き沈みを取り除くことにおいて、「ヨガに計り知れない影響があるということを知っています。しかし、1時間Stairmaster(トレッドミルのような運動器具)で運動することにもあります」と、Segal氏は言う。

Segal氏はまた、うつ病におけるGABAの役割も疑った。それが不安障害で役割を果たすかもしれない一方で、「GABAは、うつ病の経歴の一部分であるようにみえる主な神経伝達物質の1つではありません」と、彼は話す。他の神経化学物質(最も顕著なのはセロトニン)はこの病気で非常に大きな役割を果たすと、彼は述べる。

これのどれも、この研究の結果にメリットがないということを意味しないと、Segal氏は言う。「実際、『認知療法』と呼ぶプログラムがあります。そこでは、自己洞察瞑想法(mindfulness meditation)と同様に、ヨガを治療ツールとして用います」と、彼は語る。Streeter氏の研究結果は、「これらの実践をさらに研究する必要があることを示唆します」と、彼は述べた。

Streeter氏は、彼女の研究がおそらくまだ始まったばかりであるということに同意した。

「この研究について重要なことは、それが実に最先端の神経画像技術を用いて分かったということだと思います。運動療法で脳の本当の変化、薬物治療で調べるものと類似した変化を、私たちは測定することができるのです」と、彼女は語る。

他の心身の訓練、例えば太極拳は、類似した効果をもたらすか?

「それは非常に可能だと考えます」と、Streeter氏は述べる。
「私は、全ての道がこの山の上に通じると思います」
(HealthDay News - 2007年6月7日)
書いた人 hampton | - | - |



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